ねえねえ あのね:人気絵本がアニメ化 監督に石舘波子 ファンワークス制作

「アニエホン『ねえねえ あのね』」のビジュアル(C)しもかわら ゆみ・講談社/ANIMEHONプロジェクト
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「アニエホン『ねえねえ あのね』」のビジュアル(C)しもかわら ゆみ・講談社/ANIMEHONプロジェクト

 しもかわらゆみさんの人気絵本「ねえねえ あのね」(講談社)がアニメ化され、ショートアニメ「アニエホン『ねえねえ あのね』」として1月24日に放送、配信を開始した。「ペンギン・ハイウェイ」「化け猫あんずちゃん」で作画監督を務めた石舘波子さんが監督を務め、「映画 すみっコぐらし」シリーズ、「アグレッシブ烈子」などのファンワークスがアニメを制作した。講談社の絵本をショートアニメ化するプロジェクト「アニエホン」の第4弾としてアニメ化された。

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 「ねえねえ あのね」は、しもかわらさんのデビュー作で、2013年に「第7回KFS絵本グランプリ」でグランプリを受賞した。さまざまな動物たちが「大好き」な気持ちを伝え、無償の愛でつながっていく……というストーリー。フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ロシア、ブルガリア、台湾、韓国、タイ、ベトナムから翻訳オファーを受けるなど世界的な人気を集めている。

 アニメは、約30秒のショートバージョンと、約2分半のロングバージョンを制作。ショートバージョンは全国のテレビCM枠で放送され、ロングバージョンはYouTubeで配信されている。英語字幕版も公開された。

 石舘監督は「『ねえねえ あのね』というすてきな作品の映像化のお手伝いができて、とても幸せでした。なにか事件が起きるでもなく、大げさな物語があるわけでもない、大好きのリレーがつながっていくだけというシンプルさ! むしろだからこそ奥深い……というのがこの作品の何よりも素晴らしいところです。その素晴らしさを損なわず、どうやってアニメーションで表現できるか、ということに大変苦心しました。その動物ならではの愛らしさはもちろん、この作品のはじまりであり帰結する先である、優しく包まれるような親子の愛も、動きの中で表現できていたらうれしく思います。見てくださった皆さまが、どうか大好きな人に『大好き』と伝えたくなりますように」と語っている。

 原作者のしもかわらさんは「優しくされたら優しくしたくなって、親切にされたら親切にしたくなって、好きって言われたら好きって伝えたくなって……。そんな幸せが循環する世界を描きたいなぁという思いから、このおはなしは生まれました。今回、アニメーションにしていただけるとうかがった時は、どのような形になるのかちょっぴりの不安もあったのですけれど、軽やかな筆致の動物たちが動き回る姿のなんとのびやかで、そして幸せそうなことでしょう! 多くの方に楽しんで見ていただけたらうれしいです」とコメントを寄せている。

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