あめだま:米アカデミー賞 短編アニメ部門にノミネート 東映アニメーション初 西尾大介監督×鷲尾天Pコンビも話題

「あめだま」のビジュアル(c)Baek Heena,Toei Animation
1 / 7
「あめだま」のビジュアル(c)Baek Heena,Toei Animation

 韓国の絵本作家のペク・ヒナさんの絵本が原作の東映アニメーションの短編アニメ「あめだま」(西尾大介監督)が、米国の第97回アカデミー賞の短編アニメーション部門にノミネートされたことが明らかになった。日本映画が同部門にノミネートされるのは、2002年の「頭山」(山村浩二監督)、2008年の「つみきのいえ」(加藤久仁生監督)、2014年のオムニバス作品「SHORT PEACE」の「九十九(つくも)」(森田修平監督)に続き、4本目。東映アニメーションの作品が米アカデミー賞にノミネートされるのは初めて。

あなたにオススメ

 東映アニメーションによるフルCGの短編アニメで、「ドラゴンボールZ」「金田一少年の事件簿」「ふたりはプリキュア」などの西尾監督、「プリキュア」シリーズの生みの親とも呼ばれる鷲尾天プロデューサーが約20年ぶりにコンビを組んだことも話題になっている。「THE FIRST SLAM DUNK」のダンデライオンアニメーションスタジオの制作陣が集結した。「プリキュア」シリーズなどで知られる佐藤直紀さんが音楽を手掛けた。

 西尾監督は「とても光栄なことで信じられないくらいです。まずはこの作品を推薦してくださった方々はじめアカデミー賞の運営に関わる総ての方々に感謝します。そして『あめだま』の全てのスタッフ、キャストの皆には最大限の讃辞を贈りたいと思います。彼らの真摯(しんし)で粘り強い仕事ぶりがあってこそこの作品の世界観をより鮮やかに表現できたのだと確信しています。そして何より私達の作ったこの作品にさまざまな地域の多くの人たちが共感してくださったことに私は今とても感動しています。『あめだま』を見てくださった方々やまだ見ていない方々、全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」とコメント。

 鷲尾プロデューサーは「アカデミー会員の皆様、関係者の皆様、ノミネーション本当にありがとうございます。原作の持つ魅力をいかにして映像で伝えるか、さらに映像として大事なことを突き詰めて考えよう、というスタッフ全員の誠実な向き合い方が評価されたものだと思っています。さらなる高みを目指して、皆様に愛される作品となることを心より望んでいます」と話している。

 同作は、絵本「あめだま」「ぼくは犬や」が原作。第25回ニューヨーク国際子供映画祭の短編コンペティションアニメーションで審査委員最優秀賞、観客賞の二冠を達成、第64回ズリーン国際子供・若者映画祭の子供短編部門で審査員賞に選ばれるなど話題になっている。

写真を見る全 7 枚

アニメ 最新記事