光る君へ:摂政まで上り詰めるも、その座を頼通に譲る決断 “道長”柄本佑「気分としてはわりと伸び伸びと」

大河ドラマ「光る君へ」第44回の一場面 藤原道長役の柄本佑さん (C)NHK
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大河ドラマ「光る君へ」第44回の一場面 藤原道長役の柄本佑さん (C)NHK

 吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第44回「望月の夜」が、11月17日に放送された。同回では、道長(柄本佑さん)が摂政まで上り詰めるも、その座を息子の頼通(渡邊圭祐さん)に譲ることを決断。「そのあとはわりに僕的には伸び伸びしているんじゃないかな」とも明かす道長役の柄本さんが思いを語った。

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 第44回で道長は、摂政となり、左大臣と兼任するも、やがて公ぎょうらは、道長に権力が集中していると考えるように。そして、三条天皇(木村達成さん)に譲位を迫っていた道長自身が、今度は左大臣の職を去ることを望まれる立場に追い込まれてしまったが、柄本さんは、道長の中にも「(権力の集中に対して)どこかで違和感みたいなのはきっとあったと思う」と考える。

 結果、摂政と左大臣を辞める決断する道長だが、柄本さんは「もちろん、当面の頼通が頼りねぇとか(笑)、そういったことはあるけど、気分としてはわりと伸び伸びとした気分になるんじゃないかなと」と道長の胸中を推測。その上で、後を託した頼通の「素直なところ」にも期待。三条天皇の娘を「妻に」と言われて「嫌だ」と拒否したことを例に「(道長は)そういうピュアさみたいなものは買っているんじゃないかなっていうふうに思います」と明かしつつ、「ただピュアが故に政策とかそういうことにおいては、摂政にしたはいいが、頼りなさげなところが結構あるんじゃないかなっていう気がします」と父としての本音も漏らした。

 「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の女性による小説といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。

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