海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
吉高由里子さん主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合、日曜午後8時ほか)にききょう(清少納言)役で出演しているファーストサマーウイカさん。第28回「一帝二后」(7月21日放送)で、これまで忠誠を尽くしてきた定子(高畑充希さん)がこの世を去ったが、人生最大の“推し”を失ったききょうの胸中はいかに? 第29回「母として」(7月28日放送)における“心変わり”にあった思いと共に、ファーストサマーウイカさんが語った。
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定子は、一家の繁栄を願う父・道隆(井浦新さん)の思いを一身に背負い、一条天皇(塩野瑛久さん)に入内。最愛の后となるが、時に身内からも理不尽に責められるなど、自分の思いとは相反するように次から次へとつらいことが起こり、最期も悲運に見舞われた。
25歳でこの世を去ったが、その死の瞬間、ききょうとしてファーストサマーウイカさんの胸に込み上げてきたものは「悔しさ、やるせなさ」だった。
「定子様はなんでこんな悲しい人生を歩まなくてはならなかったんだろうって、私(ききょう)を含め、残されたもののことなんかはどうでもよくて。こんなにも素晴らしい人なのに、『どうして?』という悔しさややるせなさ、そういうものが自分に込み上げてきた、それに尽きますね」
その後、ききょうは後宮の華やかだったありし日の様子を書き残すと、定子の素晴らしさや思い出が広まることを願い、伊周(三浦翔平さん)に自らの書物を託す。それは第25回「決意」(6月23日放送)で、伊周からの申し出をやんわりと断ったききょうとは正反対の行動であった。
ファーストサマーウイカさんは、第25回の時点でのききょうについて「『伊周、マジでいらんことするよな』という“心の叫び”を感じていて。定子様も嫌がっているし、二人だけの宝物にしようと思っていたのにっていうところはあった」と気持ちを代弁する。
では、なぜききょうは心変わりしたのか?
「没落していく中関白家を横目で見つつ、このまま定子様や、定子様が守ろうとしたものたちが消えて、彼女の人生が何もなかったことになるのが、ききょうにとってはいちばん解せなかった」とも説明。
政務に復帰した伊周は、ききょうの書を一条天皇に渡し、後世、その書物は「枕草子」と呼ばれ、やがて1000年後も語り継がれる名作となる。ファーストサマーウイカさんいわく「自分(ききょう)が定子様にできる最後の仕事」だった。
「定子様が皇子を産め、皇子を産めとあれだけ言われて、産んで、命をかけて守ろうとした家ではあるのですが、このとき、ききょうはもう『この人たち(伊周ら)には任せておけない』とどこかで思っているんです。一条天皇の心を定子のところに引き留めておけば、きっと大丈夫だろうとも考えていて、これが最後の頼みの綱、というか、一条天皇をつなぐ鎖になればいいと。当初の『枕草子』は、定子のためだけに書いたつもりだったけど、役割が変わって、いかに定子やそれを取り巻く環境がすごかったかを書いて、後世に残すこと。自分が定子様にできる最後の仕事、命を使って果たす、これこそが使命だと思ったんだなと。事実、それが1000年残っているって、本当にかっこいいなと思っています」
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