海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)。8月3日は第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」(7月29日~8月2日)を振り返る。
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「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さん(1914~84年)の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。ヒロインとその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追いつめられた女性たちを救っていく姿を描く、リーガルエンターテインメントだ。
第18週では、寅子(伊藤さん)と優未(竹澤咲子ちゃん)の姿を見ていきなり号泣した杉田(高橋克実さん)。実は杉田は、昭和20(1945)年の長岡空襲で娘と孫を失っていた。
そんな中、ある放火事件が発生。火災があったスマートボール場の経営者である朝鮮人の金顕洙(許秀哲さん)が逮捕された。寅子は傍聴席に三条支部の事務員・小野(堺小春さん)が座っていることに気付く。小野にはかつて朝鮮人の恋人がいた。
金顕洙が無罪となった後、杉田の言葉をきっかけに、航一(岡田将生さん)は自らの過去を語り始める。なぜ杉田に「ごめんなさい」と謝ったのかを含めて──。
日米開戦の前に、内閣総理大臣直轄の「総力戦研究所」にいた航一は、日米戦を想定した総力戦の机上演習によって、日本の敗戦が明確でありながら、戦争を止められなかったことに、罪悪感を抱き続けてきた。
航一は「その罪を誰からも裁かれることなく生きている」と吐露。その上で「僕はそんな自分という人間を何も信じていない。そんな人間が何か変えられるとは思わない。だから謝るしかできないんです」と明かし、「子供を育て切るために、裁判官としての務めを果たします。僕自身は信じられなくても、法律は信じられるから」と涙ながらに語った。
寅子は、そんな航一に「少し分けてくれませんか、航一さんが抱えているものを、私に」「馬鹿の一つ覚えですが、寄り添って、一緒にもがきたい」と語りかけ……と展開した。
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