アンメット:主演・杉咲花がクランクアップに感極まる 「また、みなさんに会いたいです」

ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」のクランクアップを迎えた杉咲花さん=カンテレ提供
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ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」のクランクアップを迎えた杉咲花さん=カンテレ提供

 杉咲花さん主演のカンテレ・フジテレビ系“月10”ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(月曜午後10時)の最終第11話が6月24日に放送される。このほど全撮影が終了し、主人公の記憶障害の脳外科医、ミヤビを演じた杉咲花さんがクランクアップを迎えた。

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 座長として今作に全身全霊で向き合ってきた杉咲さん。最後のシーンを撮り終え、「ミヤビ役、杉咲花さん、オールアップです!」の声がかかり、花束を渡されると、その場にいる全員から大きな拍手が送られた。最後のあいさつになると、杉咲さんは感極まった様子で、腕で顔を覆い、一言一言、言葉をつむぎながら語った。杉咲さんは撮影開始当初の思いや、キャスト・スタッフへの感謝、今作への思いを語り、「また、みなさんに会いたいです。ありがとうございました!」と結んだ。

 ドラマは、事故で脳を損傷し、過去2年間の記憶がすっぽり抜け落ちた上、今日のことを明日にはすっかり忘れてしまう記憶障害の後遺症と向き合う脳外科医、川内ミヤビが主人公。原作は、マンガ誌「モーニング」(講談社)で2020年から連載中のマンガ「アンメット-ある脳外科医の日記-」で、元脳外科医の子鹿ゆずるさんが原作、大槻閑人さんがマンガを手がけている。脚本は篠崎絵里子さんが担当。主題歌はあいみょんさんの「会いに行くのに」。

 最終回が放送される24日には、1話から10話までを2時間にまとめたダイジェスト番組を放送する(カンテレ、関西ローカル)。「アンメット最終話直前ダイジェスト」は前編が午後2時45分~同3時45分、後編は午後3時45~4時45分に放送。TVerでも配信中。

 ◇杉咲花さんのクランクアップコメント

 今までいろんな経験をさせてもらってきて、全部かけがえのない思い出なんですけど、心のどこかで、もどかしさとか口惜しさを感じてきたことが、「アンメット」に関わって報われたような気持ちでした。関わる人たちが、アイデアと体力を振り絞って、そして愛情を注ぎ続けたら、こんなに最高なドラマが出来上がるんだって、毎日が誇らしかったです。

 これまで皆さんもいろんな仕事、いろんな経験をされてきたと思うんですけど、心がすり減ることとか、はらわたが煮えくり返るくらいやり場のない気持ちになることとか、やっぱりあって。だけどそういう経験をしなくても、人は学べるし、成長できると思っていて。だからこの現場では、誰一人置き去りにしたくなかったし、誰もが居場所を見つけられて、この日々を愛せて、自分よりも年下のスタッフさんも多い中で、もうちょっとこの仕事を続けてみようとか、この仕事選んでよかったって思ってもらえたら。そんな現場になったらいいなと思ってました。

 すべての役にファンがついてほしいって思ってました。そして頑なに、ドラマを選んでこなかった若葉(竜也)くんが、出演を決めてくれて。過去のどの出演作よりも、輝いてほしいと思っていたし、今までで一番記憶に焼き付く現場になってほしいと思ってました。この自分の中にある夢がかなったかは、分からないですけど、でも、今の自分にできることは、すべて注いだつもりで、やり残したことはないと思っています。

 だけど、未熟な姿もたくさんお見せしてしまって、ご心配をおかけしてしまったこともあると思いますけど、現場に来ると、絶対に手を抜かない皆さんがいて。どんなに過酷な状況でも、面白がってやってのける、このチームがむちゃくちゃ格好良かったです。一人一人が、自分の仕事に意味を見いだしている姿に、この現場だったら、どこまでもいけると思ってました。そんな皆様の姿を特等席で見つめながら過ごせた日々が幸せでした。また、みなさんに会いたいです。ありがとうございました!

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