第77回トニー賞:アンジェリーナ・ジョリーの「アウトサイダー」が4冠 15歳の娘も出席 ラドクリフが助演男優賞を受賞

「第77回トニー賞授賞式」に出席したアンジェリーナ・ジョリーさん(右)とヴィヴィアン・ジョリー=ピットさん GettyImages
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「第77回トニー賞授賞式」に出席したアンジェリーナ・ジョリーさん(右)とヴィヴィアン・ジョリー=ピットさん GettyImages

 米演劇界の祭典「第77回トニー賞授賞式」が6月17日(日本時間)、米ニューヨークで行われ、俳優のアンジェリーナ・ジョリーさんがプロデューサーを務めた「アウトサイダー」がミュージカル作品賞ほか4冠を獲得。「ハリー・ポッター」シリーズで知られるダニエル・ラドクリフさんがミュージカル助演男優賞を初受賞した。

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 「アウトサイダー」は、S・E・ヒントンさんの青春小説が原作で、1983年にフランシス・フォード・コッポラ監督が映画化したことでも知られる。ジョリーさんの15歳の娘のヴィヴィアン・ジョリー=ピットさんもアシスタントとして参加しており、2人はそろって授賞式に出席。ミュージカル作品賞で受賞が決まったときには壇上で喜びを分かち合っていた。

 このほか、映画「ハリー・ポッター」シリーズのラドクリフさんが「メリリー・ウィー・ロール・アロング」でトニー賞初受賞。壇上でラドクリフさんは、共演者や制作陣ら作品に関わった人々、さらに両親やパートナーのエリン・ダークさんらへの感謝を、手を震わせながら語り、感動を呼んだ。「メリリー・ウィー・ロール・アロング」はミュージカル・リバイバル作品賞、ミュージカル主演男優賞(ジョナサン・グロフ)など4部門で受賞した。 なお、今年の俳優部門の計8部門は、全員が初受賞だった。

 演劇作品では、「ステレオフォニック」が前評判通りの強さを見せ、作品賞、演劇演出賞、演劇助演男優賞など全体で最多の5部門で受賞した。人気ロックバンド「アーケイド・ファイア」の創始者であるウィル・バトラーさんが楽曲を書き下ろし70年代のロックバンドがスターダムにのし上るまでを描いた作品。演劇作品としては史上最多の10部門で13ノミネートされていた。

 また、パフォーマンスでは、ジェイ・Zさんがサプライズ登場し、アリシア・キーズさんとデュエット。「THE WHO」(ザ・フー)のギタリスト、ピート・タウンゼントさんがプレゼンターとして来場し、自らギターを演奏してパフォーマンスに参加した。さらに元大統領候補のヒラリー・クリントンがプレゼンターとしてサプライズ登場し、「選挙の年だからこそ、投票の重要性を感じてほしいと思います」と呼びかけた。

 17日に生中継したWOWOWの「生中継!第77回トニー賞授賞式」(同時通訳版)では、番組ナビゲーターのミュージカル俳優の井上芳雄さんと俳優の宮澤エマさん、スペシャル・サポーターの人気グループ「SixTONES」の京本大我さんらが授賞式の様子を見守った。生中継の模様はWOWOWオンデマンドで6月23日午後2時59分まで配信中。字幕版は6月23日午後3時からWOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送・配信される。

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