海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
故・田村正和さん演じる刑事・古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを、卓越した推理力で解いていくフジテレビの人気ドラマシリーズ「古畑任三郎」。1994年の放送開始から30周年を迎えたことを記念して、フジテレビの平日午後1時50分~3時45分の再放送枠「ハッピーアワー」で各日2話ずつ放送されている(関東ローカル、TVerとFODで配信)。ここでは、6月14日放送の第3シリーズ第7話を紹介する。
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俳優の田中美佐子さんが女流棋士役でゲスト出演した第3シリーズの第7話(初放送は1999年5月25日)。出演は田村さん、田中さん、西村雅彦さん、石井正則さんら。脚本は三谷幸喜さん。
物語は……ちょっとルーズな性格の女流棋士、小田嶋さくら(田中さん)は、潔癖症で几帳面な夫の棋士、佐吉(小日向文世さん)の嫌みと小言にウンザリする毎日を送っていた。
さくらが唯一、外界の空気を吸い解放感を味わえるテレビ囲碁教室の打ち合わせを夜に控えたある日、佐吉が突然、「夕飯は一緒にとる、そんな番組辞めろ。私が断りの電話をかける」と言い出し、さくらは殺意を抱く。そして、テレビ局に電話をかけようとする夫を背後から殴り殺してしまう。
さくらは、アリバイ工作を始める。打ち合わせに出かけ、その間の犯罪であるかのように偽装しようとする。佐吉が作ったように見せるため夕食を作り、佐吉から携帯電話がかかったように周囲に思わせるために、携帯タイマーを操作した。死体は帰宅した自分が発見。細工は完璧のはずだった。
さくらは死体を“見つけ”て110番する。予想通り、警察は物盗りの線で捜査を開始したが、古畑(田村さん)は、さくらの計画のほころびから、犯人はさくらであると推論。徹底的に調べ始める。なぜ、料理自慢の佐吉が作ったはずの麻婆豆腐がまずかったのか、なぜ飼いネコが餌を食べないのか……。古畑の頭が回転し始める。
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