俳優の長谷川博己さんが主演を務めるTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)の連続ドラマ「アンチヒーロー」。明墨(長谷川さん)の法律事務所のパラリーガル・白木凛を演じているのは大島優子さんだ。今作が出産後初の連続ドラマレギュラー出演となった大島さんに、白木の今後や、最終回の展開について聞いた。
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地上波連続テレビドラマへの本格的な出演は、NHK大河ドラマ「青天を衝け」以来、2年半ぶりとなった大島さん。「(撮影に入る前は)不安でしかなかったです。大丈夫かな? できるかな? 日曜劇場だしな~という漠然とした不安がありました」と振り返る。
共演者たちと顔を合わせて、本読みをやった際に背中を押された。「みなさんの気合の入り方がすごくて、やるしかないなと尻を叩かれたような気持ちになりました。そこからは緊張や不安というよりも“白木凛”としての役を担えたらなと思っていました」と明かす。
「いいものを作ろう」と一致団結している雰囲気があるという撮影現場。細かい部分まで意見を言い合って、作品を作り上げている。「疑問や、腑に落ちないことをみんなで解決して納得するということができていて。それを口に出して言えるというのはすごくいい環境。空気感もいいし、それぞれがプロフェッショナルだからこそ成り立っていると思う」と話す。
明墨役の長谷川さんについては「みなさん、自分の役柄を作ってから現場に入る人が多かったりするけれど、(長谷川さんは)明墨という役を現場で作っていくんです。その場で明墨のキャラクターをどんどん作っていって、出来上がっていくのを目の前で見せてくれる。それは現場にいるだけで面白いし、楽しいなと思います」と話す。
白木は、明墨が元検事だったことを知っているパラリーガル。大島さんは「個性の強い事務所の皆さんなので、その中で一番中和剤じゃないですけど、バランスをとってそこにいるという存在」だと分析。「明るく、陽気に見えるけれどちゃんと一個ずつの事件をわかりやすく自分の言葉で発しているから、視聴者の方に一番近い感覚で物事を発している立場かなと思ってやっています」と話す。
第9話では、白木が、野村萬斎さん演じる東京地方検察庁の検事正・伊達原と対面した。「このシーンがこの作品に入って一番緊張したところです」と明かした大島さんは、「(白木が)誰かと対峙して話すシーンってそんなにない。その相手が萬斎さんというのも緊張しました。役としても緊張していていいシーンだったので、それが功を奏したんじゃないかな」と手応えを語った。
第7話では、赤峰(北村匠海さん)と紫ノ宮(堀田真由さん)に対し、白木が「知らなかったの、私だけ?」と話し、意味深に「ふ~ん」と言う姿が登場し、視聴者の一部では白木を怪しむ声が上がっていた。
「白木に関しては、7話ぐらいから『あれ?』みたいなのはあって。9話で『白木ー!』ってなる。最終回でも『白木ー!』ってなる(笑い)。みなさんがどういうふうに感情を動かされるのか楽しみ」と意味深に語った大島さん。視聴者に向けて、「最後の最後、『えー!』ってみなさんがびっくりするような展開がどんどん繰り広げられていくので、最後まで気が抜けないです。準備していてください!」と呼びかけた。
ドラマは、法に触れない範囲内で手段を選ばない「アンチ弁護士」の明墨を通し、視聴者に「正義とは何か?」を問い掛け、スピーディーな展開で「常識」を次々に覆す法廷エンターテインメント。脚本は山本奈奈さんらのオリジナル。
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