ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」。2019年に放送をスタートしたアニメは5周年を迎えた。アニメ第1弾「竈門炭治郎 立志編」で、炭売りの少年として登場した主人公・竈門炭治郎は、家族を鬼に殺され、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊へ入隊。「無限列車編」「遊郭編」「刀鍛冶の里編」での戦いを経て、鬼の中でもトップクラスの精鋭である上弦の鬼を倒すまでに成長した。炭治郎は、どのように強くなっていったのか? 成長の軌跡を解説する。
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炭治郎は、鬼殺隊に入隊し、鬼との戦いや修業を経て、めきめきと強くなっていったが、「竈門炭治郎 立志編」を見ると、入隊前から常人より身体能力が高かったことがうかがえる。炭売りの仕事のため、重い炭を背負って山のふもとの町と家を往復する日々を送っており、体が鍛えられていたと考えられる。
「竈門炭治郎 立志編」の第1話「残酷」では、炭治郎が鬼殺隊の最強の剣士・柱の一人である風柱・冨岡義勇と対峙(たいじ)し、冨岡の虚を衝く動きを見せた。鬼殺隊入隊を志し、鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)が住む狭霧山を目指す道中で鬼(お堂の鬼)と遭遇した際も、持ち前の石頭による頭突きで鬼をのした。
鱗滝左近次の元での厳しい修業により、炭治郎は全集中の呼吸を体得し、さらには元々優れていた嗅覚を活用し、敵の隙(すき)を匂いとして感じられる“隙の糸”なる能力を身につける。修業を経た炭治郎は、藤襲山で行われる鬼殺隊の入隊試験・最終選別に臨み、全集中・水の呼吸を駆使して鬼と戦い、「7日間生き延びること」という合格条件をクリアし、鬼殺隊に入隊することになった。
鬼殺隊隊士となった炭治郎は、初任務で沼の鬼を撃破。続いて浅草では、矢印を操る鬼・矢琶羽(やはば)、毬(まり)を操る鬼・朱紗丸(すさまる)、鼓屋敷では、かつて十二鬼月であった鬼、響凱(きょうがい)を倒す。そして、鬼殺隊の同期である我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)と共に向かった那田蜘蛛(なたぐも)山で、初めて“現役”十二鬼月である下弦の伍・累と相対することになった。
この戦いで、炭治郎はヒノカミ神楽の呼吸を繰り出し、累の首を斬ることに成功する。ヒノカミ神楽は、竈門家に代々伝わる厄払いの舞で、炭治郎は亡くなった父から舞と耳飾りを受け継いでいた。この舞からたどり着いたヒノカミ神楽の呼吸は、炭治郎の強力な必殺技の一つとなる。
「無限列車編」で、炭治郎は炎柱の煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)と任務を共にすることになる。炭治郎にとっては初めての柱との任務で、下弦の壱・魘夢(えんむ)と対決。さらには、初めて上弦の鬼である猗窩座(あかざ)と対峙した。猗窩座との戦いで煉獄は命を落としてしまうが、炭治郎は煉獄から「心を燃やせ」「胸を張って生きろ」といった大切な思いを受け取ることになる。
「遊郭編」では、炭治郎がさらに進化。音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)と共に遊郭へ潜入し、上弦の陸(ろく)の堕姫(だき)と妓夫太郎(ぎゅうたろう)兄妹と戦うことになり、炭治郎は消耗が激しいヒノカミ神楽に水の呼吸を混ぜ合わせる新たな戦い方を編み出す。最終的には、宇髄、炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子が力を結集し、堕姫と妓夫太郎を倒した。
堕姫と妓夫太郎を倒したことは、鬼と鬼殺隊の長きにわたる戦いの中でも重要な意味を持つ。というのも、上弦の鬼が倒されたのは約100年ぶりだったからだ。鬼たちに激震が走り、鬼の頂点に立つ鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)も「113年ぶりに上弦が殺されて私は不快の絶頂だ」と激怒するほどだった。
激戦の中で、炭治郎の額にアザが発現したことも、大きな成長を表していると推察される。後の「刀鍛冶の里編」でも、恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)、霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)が覚醒した際に同様のアザが浮かび上がっており、このアザには、強さにまつわる重要な意味がありそうだ。
「刀鍛冶の里編」では、炭治郎が戦闘用絡繰(からくり)人形・縁壱零式(よりいちぜろしき)との訓練に挑んだ。刀鍛冶の里の少年・小鉄の容赦ない指導と極限の状態での鍛錬を経て、匂いによって相手が次に狙う場所が分かるという動作予知能力を会得。鍛錬の後、炭治郎ら鬼殺隊は、強大な敵である上弦の肆の鬼・半天狗(はんてんぐ)、上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)の討伐に成功。さらに、禰豆子が太陽の光を克服するという“大事件”が起こり、禰豆子を人間に戻すという炭治郎の念願に大いに近付くことになった。
炭治郎は、最初から強いキャラクターではあったが、たゆまぬ努力を重ね、炭売りの少年から鬼殺隊の頼もしい隊士へと成長を遂げた。フジテレビ系で5月12日から放送される新作テレビアニメ「柱稽古編」では、柱が集結し、無惨との戦いに備えた柱稽古が描かれる。炭治郎がどこまで強くなるのか、注目したい。
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