海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
西島秀俊さん主演の連続ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」第8話が3月3日にTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)で放送された。野球をやめて家を飛び出し、音楽の道に進んだ俊平(西島さん)が30年ぶりに帰省。仲違いしていた父(柄本明さん)と不器用ながらも心を通わせる姿が描かれ、視聴者の間で「泣ける」と話題になった。
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同局ドラマ「凪のお暇」(2019年)などで知られる脚本家・大島里美さんのオリジナル脚本。西島さん演じる不器用な父と、芦田愛菜さん演じる素直になれない娘の愛の物語。
第8話は、バイオリンをやめろと言われ、傷心の天音(當真あみさん)を心配した響(芦田愛菜さん)は、大輝(宮沢氷魚さん)に付き添ってもらい天音の家を訪れる。だが、玄関先で応対した父親の白石(淵上泰史さん)は取り付く島もない。
俊平は招待されていた母校の創立記念イベントへの出席を決める。高松への帰省は30年前に家出して以来だった。
実は、俊平は父・行彦(柄本明さん)が指導する野球に打ち込んでいたが、音楽と出合い、野球をやめると言い出して父と大げんか。家を飛び出し、父から勘当されて音楽の道に進んだといういきさつがあった。
勘当されて以来、初めて父と対面した俊平だったが、父は口もきかなかった。帰省中に野球部の監督をしている父の引退試合が行われ、球場に足を運んだ俊平は……と展開した。
試合が終わり、グラウンドで父と対面した俊平は、父に「長い間、お疲れ様でした。ずっと、会いに来れんでごめんなさい」「お父さんの望む息子になれんでごめんなさい」と頭を下げ、「野球選手にはなれんでも音楽で人の心を熱うしたいと思うとる。自分で選んだ道で精いっぱい頑張るけん、見よって」と宣言する。
すると、背中を向けて帰ろうとする俊平を、父は呼び止め、「何言いよる。誰が見るか! もう帰ってくるな!」「帰ってこんでええけん、しっかりやれー」と不器用ながらも目を潤ませながら俊平にエールを送った。
この展開に、SNSでは「柄本さんのあの顔でもう無理、爆泣き」「柄本さんの深い愛にあふれる演技に泣かされた」「言う前と言った後のあの表情、泣くしかない。柄本さん、ずるいよ」「柄本明の涙はアカンて。普通に大号泣」といった声が続々と上がった。
また、その前に放送していたNHK大河ドラマ「光る君へ」では息子の柄本佑さん演じる道長の涙のシーンがあり、「柄本親子に泣かされた夜」「大河の後で『さよならマエストロ』見て、柄本親子のそれぞれ演じる親子の状況にしみじみしたり」といった声もあった。
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