大河ドラマ:秀吉俳優をおさらい! 存在感増す“ダークピエロ”ムロツヨシ 過去には誰が?

大河ドラマ「どうする家康」で豊臣(羽柴)秀吉を演じるムロツヨシさん (C)NHK
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大河ドラマ「どうする家康」で豊臣(羽柴)秀吉を演じるムロツヨシさん (C)NHK

 松本潤さん主演のNHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)。同作に豊臣(羽柴)秀吉役で出演しているのが、俳優のムロツヨシさんだ。信長(岡田准一さん)の死後、織田家の実権を握り、天下人への道を突き進む秀吉だが、役を演じるムロさんの存在感も増すばかり。ここでは、長い歴史を誇る大河ドラマで、ムロさん以前に誰が秀吉を演じてきたのか、おさらいしたいと思う。

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 ◇大河ドラマ“初代秀吉”は「太閤記」の緒形拳 「黄金の日日」で再登板

 1963年に始まったNHK大河ドラマで、“戦国もの”とされるのは、「どうする家康」で21作目。最初の“戦国大河”は1965年の「太閤記」で、このときは緒形拳さんが、主人公の秀吉を演じた。

 次に秀吉が大河ドラマに登場したのは、1969年の「天と地と」。同作で浜田光夫さんが秀吉役を務めると、その後は1971年の「春の坂道」で中村芝鶴さん、1973年の「国盗り物語」で火野正平さん、1981年の「おんな太閤記」で西田敏行さん、1983年の「徳川家康」で武田鉄矢さん、1987年の「独眼竜政宗」で勝新太郎さんが“秀吉俳優”として大河ドラマの歴史に名を刻んだ。

 いずれも「名優」と呼ぶにふさわしい役者ばかり。ちなみに1978年の「黄金の日日」では、“初代”の緒形さんが秀吉役で再登板している。

 ◇「大河で秀吉」といえば? 記憶に新しい小日向文世、佐々木蔵之介

 平成以降の大河ドラマに目を向けると、藤岡琢也さん(1989年「春日局」)、仲村トオルさん(1992年「信長 KING OF ZIPANGU」と1993年「琉球の風」)、竹中直人さん(1996年「秀吉」と2014年「軍師官兵衛」)、香川照之さん(2002年「利家とまつ」)、柄本明さん(2006年「功名が辻」)、笹野高史さん(2009年「天地人」)、岸谷五朗さん(2011年「江~姫たちの戦国~」)といった名前が並ぶ。

 仲村さんと竹中さんは、緒形さん同様、大河ドラマで秀吉を二度演じたが、印象の強さでいえば、そのものズバリの「秀吉」で主演を務めた竹中さんの方に軍配は上がる。実際、「大河で秀吉」と聞いて、竹中さんのことを思い浮かべる視聴者も多いことだろう。

 まだ記憶に新しいのが、2016年「真田丸」の小日向文世さん、2020年の「麒麟(きりん)がくる」の佐々木蔵之介さんだ。小日向さんは、当時、“目が笑っていない”秀吉として大きな注目を集めた。佐々木さんも、持ち前の人懐っこさと勤勉さを武器に頭角を現していく、長身で面長な秀吉に扮(ふん)し、人気を博した。

 ◇魅力は野心 「どうする家康」の秀吉をムロツヨシが“自己分析”

 今回の「どうする家康」における秀吉は、欲望の塊で、それを全開で表現し、全力で追い求める男として描かれている。また、先読みする能力にも長け、ムロさんによると魅力は野心で、「秀吉は相当頭が良かったし、相当頭の悪いフリをしてきた」という。

 ドラマの公式サイトで公開されたインタビュー動画で、ムロさんは改めて秀吉について「邪魔な者は敵対し、悪く言えばずるく、よく言えば計算高いことをして、周りが自分に盾つかないようにしたり。盾つく者がいれば、計算ずくで勝てる戦いをする。アホになって、皆の前でわちゃわちゃして、わざと冷静に考えている部分をひた隠している。ばれないようにピエロになる」と“自己分析”していた。

 8月20日放送の第32回「小牧長久手の激闘」では、秀吉率いる軍勢と、信雄(浜野謙太さん)を総大将とする織田・徳川軍が激突する。8月13日に愛知県小牧市で行われたトークショーでは、「“ダークピエロ”が頑張りますのでぜひ見ていただきたい」とアピールしていたムロさん。劇中の活躍から目が離せない。

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