映画監督・小津安二郎さんの初期のサイレント映画が、WOWOWで「連続ドラマW　OZU～小津安二郎が描いた物語～」と題してリメークされる。オムニバス形式のドラマで、設定を現代に置き換えて描かれる。映像はカラーで音声付き。小津監督の生誕120年を今年12月に迎えるのを記念して制作される。

あなたにオススメ

非合法なのに幕府はなぜ黙認　「べらぼう」蔦重の時代の風俗ビジネス

　小津監督は54本の作品をつくり、中でも「東京物語」や「晩春」など後期に手掛けた代表作は、没後60年となる今も国内外で高い評価を得ている。今回のドラマリメークでは、映画監督人生の原点ともいえる初期サイレント映画群にスポットライトを当てる。

　本企画の徳田雄久プロデューサーは「小津監督が二十代の頃に作られた映画はコメディ、ギャング、サラリーマンものなど実に多彩で驚くほど新鮮でした。そして、100年近く前に描かれた市井の息づかいに、今と変わらぬ普遍性を感じ、無謀にもこの名作群の現代リメークに挑む決意をしました」と語っている。