どうする家康:ムロツヨシがまとう「狂気」 “目が笑っていない”秀吉に高まる期待

2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」で豊臣秀吉(木下藤吉郎)を演じるムロツヨシさん (C)NHK
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2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」で豊臣秀吉(木下藤吉郎)を演じるムロツヨシさん (C)NHK

 松本潤さん主演の2023年NHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)。1月29日放送の第4回「清須でどうする!」では、ムロツヨシさん演じる豊臣秀吉(木下藤吉郎)が初登場したが、早くも「目が笑っていない」「不気味」といった声が視聴者から上がり、話題となっている。大河ドラマで“目が笑っていない”秀吉と聞いて、多くのファンが思い浮かべるのは、2016年の「真田丸」の小日向文世さんだが、そんな小日向さん同様に、ムロさんも秀吉がハマリ役となるのか――。

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 ◇欲望の塊で「戦国乱世を最も楽しんだ男」

 「どうする家康」は一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語で、「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」(共にフジテレビ系)シリーズなどの古沢良太さんが脚本を担当。新たな視点で、誰もが知る歴史上の人物・徳川家康の生涯を描く、スピード感あふれる波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント作となる。

 ムロさん演じる秀吉は欲望の塊で、それを全開で表現し、全力で追い求める「戦国乱世を最も楽しんだ男」。いつも早口で、頭の良さは驚異的。明るく人たらしで、巧みに人の心に入り込む、家康が一番苦手なタイプだという。

 第4回では、織田信長(岡田准一さん)と会うため、尾張・清須城へとやって来た元康(後の家康、松本さん)らの、身の回りの世話をする姿が描かれた。

 織田家家臣の柴田勝家(吉原光夫さん)に「猿」と呼ばれて、「へいへい、へーい!」と姿を現すと、籠に入れたみかんを元康一行に配ってみせる藤吉郎。そこで勝家は、何がかんに障ったのか、藤吉郎の後ろから強烈な蹴りを入れる。

 目の前の光景に驚く元康だったが、藤吉郎本人は、さほど気にもせず、元康にも自ら尻を向け、蹴りを要求する始末。SNSでは「蹴られて喜んでる猿wwww」「蹴られ役で生き生き安定のムロさん」「もうクセが強いムロ藤吉郎」と盛り上がった。

 ◇目の奥は醒めたまま、反論にも動じることなく

 そんなおとぼけ者の藤吉郎だったが、すぐさま「戦国乱世を最も楽しんだ男」としての片りんをのぞかせる。

 先の大高城をめぐる戦いで勝利したのは自分たちだと主張する元康に対して、それは今川義元(野村萬斎さん)をおびき出すための信長のワナだったという、「物の見方」について話すシーンでのこと。

 藤吉郎は、どこか人をちゃかすように楽しげに話をしているようで、その目の奥は醒(さ)めたまま。元康の反論にも動じることはなかった。

 同シーンでのムロさんの演技からは「狂気」さえも感じられ、「ちゃんと闇深そうな猿で安心感ある」「ムロツヨシが不気味で怖い」「秀吉、よう見たら目の奥笑ってない」「笑顔がもう怖い」などと視聴者は反応。

 さらには「ムロさんの秀吉が期待以上! 軽妙であり、腹の底が知れない感じ、そして狂気」といった感想も書き込まれ、「ムロツヨシさんの木下藤吉郎、目の奥に狂気を感じる。やっぱうまいな。これは今後に期待」「ああいう内に秘めた狂気みたいなのを表現できる役者さんはすごいよなあ。これからめちゃくちゃ楽しみ」と今後への期待も高まっていた。

 公式サイトの人物紹介によると、今後「底辺からはい上がり、大出世を遂げ、家康最大のライバルとなる」という秀吉。そんな秀吉の変遷を、ムロさんがどのように演じてみせるのか、引き続き注目だ。

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