鬼頭明里:日常はストイック? 「まめきちまめこニートの日常」でナチュラルな芝居に挑戦 

「まめきちまめこ ニートの日常」でまめきちまめこを演じる鬼頭明里さん
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「まめきちまめこ ニートの日常」でまめきちまめこを演じる鬼頭明里さん

 ブログにニートの日常をつづった人気エッセーマンガが原作のテレビアニメ「まめきちまめこニートの日常」が、フジテレビの平日昼の情報バラエティー番組「ポップUP!」(月~金曜午前11時45分~午後2時45分)内で10月3日から放送される。アニメで「暇すぎて自身の日常をマンガに描き始めた」というニートのまめきちまめこを演じるのが、人気声優の鬼頭明里さんだ。犬や猫たちと共にニート生活を送るまめこを演じることは挑戦になっているといい、「皆さんが聞いたことがないような私の声がテレビから聞こえてくると思います」と話す。アニメの魅力や、鬼頭さん自身の日常について聞いた。

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 ◇まめこ役にびっくり! そのままの声で“日常”を表現

 「まめきちまめこニートの日常」は、ニートだったまめきちまめこさんが2014年からブログを中心に投稿を始めたエッセーマンガ。犬のこまち、猫のタビ、シンバ、メロ、個性的な家族や友達との日常をコミカルに描いたマンガが人気を集め、ブログ閲覧数は月間7000万PV、月間累計読者数は1000万人を突破している。アニメは、「ポップUP!」内で10月3日から毎週月、水曜に放送される。

 鬼頭さんは、オーディションの末にまめこ役が決まり、「シンプルにびっくりしました」と振り返る。

 「オーディションを受けた時も『まめこってどうやって演じればいいんだろう』と声の想像がつかなくて、自分なりのまめこを演じたのですが、『この役は難しいな』『一体どんな人がやるんだろう』とちょっと楽しみにしていたぐらいでした(笑い)。だから、まめこ役が決まった時は『私がまめこの声を示さなきゃいけないんだ』とプレッシャーを感じました」

 アニメでは、まめこが犬や猫たちに振り回されたり、ささいな失敗をしたりと、「なんでもない日常」がコミカルに描かれる。鬼頭さんはまめこを演じる上で「出たまんまのナチュラルな感じ」を目指したという。

 「“日常”がこの作品のテーマなのかなと思ったので、キャラクターの絵柄などは意識せず、ナチュラルにニートの日常を表せたらいいなと、声もあまり作らずに自分のそのままの声で演じました。本当にお芝居をしているようなしていないような感じで声を当てさせていただいているので、ほかの作品では皆さんが聞いたことがないような私の声がテレビから聞こえてくると思います」

 「こんなにナチュラルな感じで声を当てることはあんまりない」と、鬼頭さんにとって、自然な演技は挑戦にもなっているという。

 「ただ、芝居をしているのか、していないのかという感覚なので、できているか、できていないのかも自分では分からないんです(笑い)。だから、皆さんに聞いていただいて受け入れてもらえたらいいなという挑戦でもあります」

 ◇毎日「何かを成し遂げないと!」 鬼頭明里の日常とは?

 「あしたから頑張る!」と決意しても、次の日にはやる気をなくしてしまうまめこの日常に「何にもやる気が起きない日ってありますよね(笑い)」と共感する部分もあったという鬼頭さん。ただ、実際の日常について聞いてみると、ストイックな一面もあるようで……。

 「とりあえず予定を詰めちゃうんです。休みの日も、せっかくゆっくり寝られるのに『朝のこの時間帯だけ予約が取れるから骨格矯正に行こう』とか。予定を詰めないともったいないと思っちゃうんです。体調不良で家にいる時も、何かしら成し遂げないと!と。でも元気が出なくて何もできないから、夜になって『きょうは何も成し遂げられなかったな……』って。それを友達に話したら『休め』『人間は何も成し遂げない日があってもいいんだよ』と言われて、はっとさせられました」

 「毎日、生きた証しを残さないといけないと思っちゃいます(笑い)」という鬼頭さん。「仕事がある日は仕事を成し遂げて、オフの日は、何かしたら予定を入れたり、台本をチェックしたりして『成し遂げたな』っていうのを感じています」と笑顔で明かす。

 そんな鬼頭さんが「まめこの気持ちになって、感情をそのまま表現した」というアニメ「まめきちまめこニートの日常」。まめこのゆるりとした日常に癒やされつつ、鬼頭さんの新たな魅力も発見できるはずだ。

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