TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。
ウナギノボリ
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2022年8月の売り上げは、昨年が悪すぎたということもあるのですが、想定より好調でした。特にハードが好調でPS5は前年並みでしたが、スイッチ本体は6割ほど増えました。アクセサリーも好調で、9月発売の「スプラトゥーン3」(NS、任天堂)に備えての行動かもしれません。
ソフトは前年の80%程度と厳しかったですが、特に定番タイトルが厳しかった。「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」(同)が前年比で半減したのを筆頭に、「マリオカート8 デラックス」(同)、「あつまれ どうぶつの森」(同)も減りました。今年の定番は「Nintendo Switch Sports」(同)で、今月に限れば「Xenoblade(ゼノブレイド)3」(同)も良かったですね。
首位を獲得したのは「地球防衛軍6」(PS5・PS4、ディースリー・パブリッシャー)のPS4版でした。ただ、売れ行きとしては前作の半分程度で予測よりPS5版が少ない。前作のユーザー中心の販売だったと分析しています。
「SDガンダム バトルアライアンス」(NS・PS5・PS4、バンダイナムコエンターテインメント)も好調で、スイッチ版は一時欠品したほどの売れ行き。「SDガンダム」の名前を冠していますが、人気シリーズ「Gジェネレーション」のファンよりは、スーパーロボット大戦のファンが多いようです。
9月は「スプラトゥーン3」(NS、任天堂)一色でしょう。予約も絶好調で倍近い予約数を記録しました。スイッチの歴代タイトルの中ではトップ5に入るレベルで、「あつまれ どうぶつの森」「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」(ポケモン)に次ぐ勢いです。前作よりファミリー層中心ですが、体験イベントのおかげで20代も反応しています。「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン」(NS・PS5・PS4、スクウェア・エニックス)にも期待。特にスイッチ版は「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」(NS・PS4、スクウェア・エニックス)と並ぶヒットを期待しています。
1位 地球防衛軍6(PS4)
2位 Nintendo Switch Sports(NS)
3位 SDガンダム バトルアライアンス(NS)
4位 Xenoblade3(NS)
5位 Minecraft(NS)
6位 星のカービィ ディスカバリー(NS)
7位 ソウルハッカーズ2(PS4)
8位 SDガンダム バトルアライアンス(PS4)
9位 マリオカート8 デラックス(NS)
10位 地球防衛軍6(PS5)
11位 デジモンサヴァイブ(NS)
12位 モンスターハンターライズ+サンブレイク セット(NS)
13位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS)
14位 ライブアライブ(NS)
15位 マリオパーティ スーパースターズ(NS)
16位 あつまれ どうぶつの森(NS)
17位 信長の野望・新生(NS)
18位 eBASEBALLパワフルプロ野球2022(NS)
19位 SDガンダム バトルアライアンス(PS5)
20位 ソウルハッカーズ2(PS5)
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