佐野勇斗:TBSドラマ「就活タイムカプセル」で一人二役 「挑戦的な役だった」 10年後の目標は「全国でドームツアー」

俳優の佐野勇斗さんが主演を務めるドラマ「就活タイムカプセル」のワンシーン(C)TBS
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俳優の佐野勇斗さんが主演を務めるドラマ「就活タイムカプセル」のワンシーン(C)TBS

 3月27日午後2時から(一部地域を除く)TBS系で放送されるドラマ就活タイムカプセル」で、主演を務める俳優の佐野勇斗さん。ドラマは、連戦連敗の就職活動中の主人公が掘り起こしたタイムカプセルに時空を超える力が宿り、10年後の自分と文通できるようになる……というストーリー。現在と未来の一人二役を演じ、「挑戦的な役だった」と話す佐野さんに、今作への思いや、10年後の目標について話を聞いた。

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 ◇崖っぷちの大学4年生に 「共感できるところが多かった」

 ドラマは、同局入社3年目の戸島俊季さんがプロデュースを担当するオリジナル作品。戸島さん自身が就職活動で苦戦する最中に起こった、人生を変えた“ある出来事”をベースに企画した。

 佐野さん演じる主人公の朝井拓真(あさい・たくま)は、就職活動がうまくいかない崖っぷちの大学4年生。周りが次々と内定を獲得する一方、拓真は内定ゼロ。劣等感を募らせ絶望する中、10年前に埋めたタイムカプセルを幼なじみと掘り起こすことになり、拓真は、持ち帰ったタイムカプセルに「内定がほしい」と書き殴った手紙を入れる。すると、10年後の自分から手紙で返信があり、“衝撃的な未来”が書かれていて……という展開。拓真の幼なじみで半同棲(どうせい)中の彼女・新谷理紗(しんたに・りさ)を田辺桃子さんが演じる。

 今作について、「“自分が本当にやりたいこと”に正面から向き合い、答えを見つけていくお話」と話した佐野さん。コロナ禍を通じ、佐野さん自身も“何が一番大切なのか”を考える時間があったといい、「共感できるところが多かった」と話す。

 現在の拓真、未来の拓真という二役の演じ分けは難しかった。視聴者に違和感を感じさせないよう注意しながら演じてきたといい、「10年後の拓真は、“思うようにいかなかった場合の拓真”が出てくるんです。声のトーンを低くしたり、ゆっくり話したり、『この世の中のせいで自分が不幸なんだ』というのが出たらいいなと思っていた」と話す。

 ◇目標は「他人の人生にいい影響を与えられる人」

 同局のドラマで主演を務めるのは初めて。“座長”として意識したことはあるのだろうか。「全くないと言ったら違いますが、そこまで強く意識はしていなくて……」と明かした佐野さんは、「スタッフさんたちとの関係性が良くて、和気あいあいとした現場で。みなさんに支えていただいた」と感謝の思いを話す。

 理紗役の田辺さんについては、「一緒にお芝居をするのは初めてだったのですが、たくさんのことを提案してくださって。拓真と理紗の関係性が見えてくる瞬間があって、感謝しています」と話す。

 ボーカル・ダンスユニット「M!LK(ミルク)」としても活動する佐野さんは、ファンから「就活を応援してほしい」と言われることも多いという。「(今回の就活生役で)自分だけが受からないという状況を演じて、自分のこれまでを否定されるような気持ちになるんだなと実感して。応援したい気持ちが今まで以上に強くなった」と明かす。

 今作にちなみ、自身の10年後について聞かれると、「(ボーカル・ダンスユニット)『M!LK(ミルク)』で全国でドームツアーができたらいいな。役者しかり、バラエティー(での活動)しかり、人の心を動かしたり、他人の人生にいい影響を与えられる人になっていたい」と語った佐野さん。「こういうご時世ですけど、一瞬でも立ち止まって『自分の人生良かったな』って思える生き方を考えて、日頃から一つ一つの行動をしていけば、明るく前向きに生きていけるのかなと思う。そういうきっかけになる作品になれれば」と呼びかけていた。

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