2021年公開の映画から選出する「第95回キネマ旬報ベスト・テン」の表彰式が2月2日、東京都内で行われ、映画「茜色に焼かれる」(石井裕也監督)で新人男優賞を受賞した俳優の和田庵さんが出席。オーディションを経て、主演の尾野真千子さんの息子役に抜てきされた16歳は、「この度はキネマ旬報ベスト・テンというとても栄誉ある賞をいただき本当に心からうれしく思います。そして、僕を純平役に選んでくださった石井監督に心から感謝いたします」と喜びと感謝を口にした。
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「茜色に焼かれる」は、「舟を編む」(2013年)や「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」(2017年)などで知られる石井監督が「愛と希望」をテーマに、時代に翻弄(ほんろう)される一組の母子を描いた。尾野さんが逆風を受けながらも前向きに歩もうとする母親・田中良子に扮(ふん)し、和田さんが良子の13歳の息子・純平を演じた。
和田さんは「撮影中は真夏だったんですけど、コロナ禍ということもあり、スタッフさんもマスクを着けながら大変だったと思います。そんな中、苦労してみんなで作り上げた作品でこういった栄誉ある賞をいただけて本当に光栄です。ありがとうございました」と語った。
今回、尾野さんも主演女優賞を受賞し、表彰式に出席。和田さんとの“親子受賞”について、「それが一番うれしいです。こうやって親子で取れるってね、なかなかない。母親じゃないですけど、本当の母の気持ちのように一番喜びました」とコメント。和田さんも「尾野さんと一緒に親子受賞させていただけるなんて、本当に夢にも思ってなかったので、本当になんて言っていいのか、本当にうれしいです」と喜びをかみ締めていた。
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