歌手の石井明美さんが、NHK・BSプレミアムとBS4Kで10月16日午後9時から放送される音楽番組「歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!」に出演する。石井さんといえば、今や“トレンディドラマの元祖”とも呼ばれる1986年放送の連続ドラマ「男女7人夏物語」(TBS系)の主題歌「CHA-CHA-CHA」で、当時一世を風靡(ふうび)したことでも知られる。そんな石井さんが、番組収録後に取材に応じ、大ヒット曲「CHA-CHA-CHA」へのポリシーを明かした。
ウナギノボリ
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番組は、1980年代から2000年代にデビューし、いまも音楽シーンの第一線で活躍するレジェンドアーティストたちが一堂に会し名曲・ヒット曲を熱唱する。16日は石川優子さん、Chageさん、小野正利さん、GAOさん、高橋ジョージさん、高橋洋子さん、中西保志さん、ZIGGYらが登場する。
石井さんの歌唱曲はもちろん「CHA-CHA-CHA」。アレンジは「一切、変えず」当時のままで、そこには「ポリシーがある」という。
「確かに歌い飽きてはいるのですが(笑い)。『CHA-CHA-CHA』が好きな方や聴きたい方というのは、私の歌い方を含めて、あの頃の『男女7人夏物語』的なものを思い出したい人たちがほとんど。ですので、アレンジは一切、変えないよう気を付けていますし、『昔の歌声』に寄せて歌っています」
同曲がヒットしてから35年。当時、ここまで「歌い続ける曲」と思って歌っていたわけではないという石井さんにとって、「CHA-CHA-CHA」という曲はどんな位置づけになっているのか。
「最初に“ワッ”て売れて。そのうち歌い飽きて、『ほかの曲も聴けよ』ってなったりもしましたが(笑い)、でも結局、『CHA-CHA-CHA』にはニーズがあった。だから今は私にとって名刺代わりの一曲になっています」とほほ笑む。
さらには「一曲も売れない人もいて、一曲でも売れることがすごく大変だということも分かってきて、『石井明美です』と言って分からない方でも、『CHA-CHA-CHA』という曲は結構、知ってくれていたりする。本当に名刺代わりの一曲。私よりも有名で、感謝しています」と思いを明かした。
今年でデビュー35周年を迎えたが、歌手活動を「続けて来られたこと」については、「あまり考えたことはなかったのですが、芸能界が体に合っていたんだと思います」と笑う。
「毎日、決まった時間に起きて、同じ時間に電車に乗ってってことを続けるのは性格的に恐らく不可能。でもこの仕事に限っては、早朝から深夜までやって、次の日も早朝から、というのができてしまう。何でかは分からないんですけど、『向いている』としか言いようがないですし、ほかにできることがないので、芸能界にいるっていう」とぶっちゃけた。
最後に16日放送の番組については、「BSプレミアムならではと言っても過言ではないと思っています。BSプレミアムだからこそできたキャスティング、セット、音楽設備と、いま民放にはないスタイルの音楽番組で、一視聴者としても放送を楽しみにしています」と語った。
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