マンガ家の江口寿史さんがキャラクター原案を担当するテレビアニメ「Sonny Boy(サニーボーイ)」が制作され、2021年に放送されることが分かった。江口さんがテレビアニメのキャラクター原案を担当するのは「無人惑星サヴァイヴ」以来、約18年ぶり。「ワンパンマン」などの夏目真悟さんが監督を務め、脚本も担当。マッドハウスが制作する。バンド「銀杏BOYZ」が主題歌「少年少女」を書き下ろした。
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「Sonny Boy」は突如、異次元を漂流し始めた学校に取り残され、超能力に目覚めた36人の少年少女たちのサバイバル生活を描く。
自分にとって「Sonny Boy」は、好きなものを詰め込んで、全て出しきった私小説的な作品になりました。ストーリーも映像も思うようにわがままに作らせてもらえて、こんなことはもう最初で最後だなと思います。その分、普通ではないある種ユニークな映像作品になっているはずです。キャラクター原案は、一ファンとしてずっと見てきた江口さんにお願いできて、主題歌もずっと聞いてきた銀杏BOYZの峯田(和伸)さんにやっていただけて、ただただうれしかったです。江口さんの描くヒロインに恋して、峯田さんの主題歌を聞いた時はすべてを許された気持ちになりました。
オリジナルアニメで全く未知なものだと思いますが、ビジュアルにビビビときた方は、アニメファンはもちろん、江口さんや銀杏BOYZファンの方々にもぜひ見ていただきたいです。制作現場も勢いのあるスタッフがそろっていて、熱のこもった映像が出来上がっています。いろいろと振り切っているが故に、説明が少なく余白の多い内容になっていますが、どう解釈してもらっても大丈夫な作品です。自由に受け取ってもらえたらと思います。
皆さんそれぞれ、キャラクターたち彼らの行く末の中で何かを感じてもらえたら、その何かが見終わったあとに一つでも心に残っていてくれたらうれしいです。
連続テレビアニメのキャラ原案は2003年の「無人惑星サヴァイヴ」以来18年ぶりでしたので、非常に高ぶりました。先の予想が全くつかない、一筋縄ではいかない話だなと。回を追うごとに謎が深まり、はられた伏線が回収されてゆく、視聴者みんなで語り合えるSNS時代にピッタリのアニメなのではないでしょうか。
主人公3人のキャラクターを僕自身もハッキリ捉えられたわけではないんですが、3人に共通していえば、どこかにエモさを入れたいなと思いました。作品を見て、感じたことをリアルタイムにご家族や友人や、あるいはSNSでどんどん語り合ってほしいなと思います。僕も一視聴者として出来上がりをとても楽しみにしています。
アニメーション作品への楽曲提供は初めてだったので、まずは選んでいただいてとてもうれしかったです。僕に最初に今回の依頼を知らせてくれたスタッフの声がとても興奮していたのを覚えています。
台本をいただいて、とんでもない展開の連続で一気に8話分読んでしまいました。蝉が鳴く真夏のまぶしい青空。すると向こうから大きな雨雲が近づいてくる。次第に静まりかえっていく午後。高まっていく湿度。屋上には二人きり。こういうアニメが見たかった、と心の中でガッツポーズしました。ストーリーも色遣いも、この状況の2021年だからこその風合いを感じました。そして江口寿史さんによるキャラクターデザインが最高過ぎました。
これは奇跡のような作品だと思っています。あの頃、じっとふたをしたまま誰にも明かせなかった箱を持つ僕や皆様にとって大切なアニメになりますように。
(主題歌は)この作品に触れた時の胸がざわめくような正体不明のものをどうしても形にしたかったです。サイダーの泡みたいに一瞬で終わるものを。登場人物となる中学生たちがどうか温かい光に会えますように。祈りのようなものをこめて作曲しました。
監督・脚本:夏目真悟▽キャラクター原案:江口寿史▽アニメーション制作:マッドハウス▽キャラクターデザイン:久貝典史▽美術監督:藤野真里(スタジオPablo)▽色彩設計:橋本賢▽撮影監督:伏原あかね▽編集:木村佳史子▽音響監督:はたしょう二▽主題歌:銀杏BOYZ「少年少女」
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