三谷幸喜さんが脚本を手掛け、小栗旬さんが北条義時役で主演を務める2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、平知康を演じることが決まった矢柴俊博さんがコメントを発表。「大変光栄に感じております。お話をいただいた時点では存じ上げなかった、平知康。平は平でも平家とは違い、渋い存在なのかと個人的にはシンパシーを感じましたが、歴史上でも平家物語でも折々顔を出すひと癖ふた癖ある曲者なのだとご説明をいただきまして。今は畏怖(いふ)の念のようなものが湧いております」と役への印象を語った。
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平知康は後白河法皇(西田敏行さん)の側近で、「後白河法皇の側近ということで法皇様と深くつながりつつ、したたかに内乱の世を渡り歩いていければと思っております!」と意気込んだ。
同じ三谷さんの脚本で、2016年に放送された「真田丸」で細川忠興を演じて以来の大河ドラマ。「石田三成と一対一で対峙(たいじ)する、役者冥利に尽きるシーンがあり、シビれました。干し柿にまつわるシーンです。三成と言えば、干し柿。関ケ原敗戦後のエピソードが有名ですが、三谷さんの脚本では、『関ケ原以前、三成が忠興に贈り物しようとして逆ギレされたのが干し柿だった』という描かれ方をされています。あの処刑間際の干し柿エピソードに対する、抜群の前フリといいますか、誰も描いたことのない干し柿と三成の関係がそこにあり、すごいなぁと感嘆したものです」と思い出話を披露した。
「鎌倉殿の13人」は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマとなる三谷さんが贈る予測不能のエンターテインメント作。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、鎌倉幕府の二代執権・北条義時が主人公。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く。
秋ドラマが10月から続々とスタートする。放送を前にMANTAN編集部員が独断と偏見で“推し”作品をピックアップし、その見どころや注目ポイントを解説する。(前後編の前編)
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