青天を衝け:竹中直人“日本を頑なに愛した男”徳川斉昭語る 「アナーキーな人物」も「愛はとても深い」

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第9回のワンシーン 竹中直人さん演じる徳川斉昭(左)の“最期” (C)NHK
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NHK大河ドラマ「青天を衝け」第9回のワンシーン 竹中直人さん演じる徳川斉昭(左)の“最期” (C)NHK

 俳優の吉沢亮さん主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)の第9回「栄一と桜田門外の変」が4月11日に放送され、竹中直人さん扮(ふん)する徳川斉昭の“最期”が描かれた。

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 ドラマの公式サイトでは、竹中さんのインタビューを公開。斉昭について竹中さんは、「日本を頑(かたく)なに愛した男です。国を一切開かないことに命をかけている。そこまで我が国を愛せることは、周りから疎ましがられたとしても、自分を貫くすばらしい精神だと思います」と感心する。

 また「僕は演じる日々が長ければ長いほど自分の中に役が深く入り込んできます」といい、「今回も演じていくうちに斉昭のそういう意識が浸透していきました。“日の本”に対する思いが強ければ強いほど厄介者になってしまう。そして、そんな自分もちゃんと分かっていた。自分はもう政(まつりごと)から身を引くべき存在だということを……。ただ、厄介者でありながらも相当なエネルギーを与える役だったと思います」と持論を披露。その上で「江戸パートはエネルギーとエネルギーのぶつかり合いです。それゆえにかなりのハイテンションで仕掛けていきました」と振り返った。

 さらに竹中さんは、「監督と最初に打ち合わせをしたときから、徳川斉昭という男はとてもアナーキーな人物だと感じました。しかし、愛はとても深い人だと。偏った愛の形もあるのだと」と結論づけた。

 第9回は、井伊直弼(岸谷五朗さん)により、蟄居(ちっきょ)を命じられた斉昭(竹中さん)や慶喜(草なぎ剛さん)は無言の抵抗を続ける。しかし、その井伊は桜田門外の変で暗殺され、斉昭も突然の死去。父の死を耳にした慶喜は慟哭(どうこく)する。

 斉昭のラストシーンは、激しい胸の痛みに襲われながらも、正妻の吉子(登美宮、原日出子さん)とキスをする……という意外な展開で、SNSでは「まさかのキスシーンだと!?」「何、最後にハイカラな…」「斉昭公の夫婦愛ー!!(泣)」などと視聴者は反応。その後、斉昭が急死したことが明かされたことから、「チュー死?」「まさかのキス落命」「キスミーグッバイ」「ロマンチックな烈公の最期ーッ」「さすが竹中直人」「記憶に残る退場」といった声が上がった。

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