若村麻由美:「おちょやん」千鳥は「孤高の人」 “弟子”杉咲花の「キッと見返す顔が、実に良い」

NHK連続テレビ小説「おちょやん」で山村千鳥を演じている若村麻由美さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「おちょやん」で山村千鳥を演じている若村麻由美さん (C)NHK

 杉咲花さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」に出演している若村麻由美さん。役者の世界に飛び込んだヒロイン千代(杉咲さん)の最初の師匠・山村千鳥を演じている。わがままでクセの強い性格だが、芝居へのすさまじい情熱があり、演じることの基礎を千代にたたき込んできた千鳥を「孤高の人」と表現する若村さんに話を聞いた。

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 ◇「おちょやん」で4度目朝ドラ 「はっさい先生」共演者の出演「感慨深い」 

 1987年度後期の朝ドラ「はっさい先生」のヒロインに抜てきされ、女優デビューを果たした若村さん。「『はっさい先生』でヒロインとしてデビューした朝ドラ出身者としては、お声をかけていただけて、本当にうれしく思っています」と語り、「おちょやん」出演を喜ぶ。

 また、「はっさい先生」、「純と愛」(2012年度後期)、「半分、青い。」(2018年度前期)に続き、「おちょやん」で4度目の朝ドラ出演を果たした若村さんは、「これまで出演した朝ドラのうち、『半分、青い。』を除く、『はっさい先生』『純と愛』、そして今回出演する『おちょやん』の4本中3本がNHK大阪で制作されているので、まさに『帰ってきた!』という感じがします」と明かす。

 さらに、「私がデビューした『はっさい先生』のときのメークさんが今回も現役でいらしたり、そのときに共演させていただいた宮田圭子さんが今回は岡安のお家さん役、多賀勝一さんが京都・三楽劇場の座元役で出演されるので感慨深いですね」としみじみと振り返った。

 自身が演じる千鳥については、「人と心を通わすことも苦手で不器用、よく座員がついてきていると思います」と笑う若村さん。「でも、千鳥の芸に対する姿勢と貫く精神みたいなものを、座員が理解してくれている。実はあまのじゃくかもしれませんね。うれしくても、うれしいと言わない。人を思いやっていても、それを表現することが恥ずかしく素直に出せずに、わざと人を寄せつけないようにも見えます。孤独な人というより孤高の人なのかもしれません」と役への印象を語った。

 ◇千代のほうが人間力がある? “3度目共演”杉咲花の魅力は… 

 杉咲さんとは「おちょやん」で3度目の共演となる。「これまで母娘役、それもいつも強すぎる母ゆえ娘を支配して、精神的にも追い込むというような役ばかりだったのですが、今回は師匠と弟子。今回は厳しい師匠ではありますが、千代も強くて負けてないですね。小さいころに苦労しているから、たくましい精神力が備わっています。内弟子として入った千代が、師匠にくらいついていく。千代のほうが人間力があるのかもしれませんね。千鳥も千代の姿を見て自分のことを振り返ったりします」と千代と千鳥の関係性について語る。

 また、若村さんは「笑顔もとても可愛いんですけどキリッとした顔もとても良くて」と杉咲さんの表情を褒め、「叱られたり嫌なことをされたときのキッと見返す顔が、実に良いです」と繰り返すと、最後に「千代は苦労しますけど、本当に明るくて負けない。絶対に負けないという千代の姿に、いろいろなことに立ち向かっていける力を得ていただけるのではないかと思います」と今後の展開にも期待を寄せた。

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