井上尚弥選手:2021年は「バンタム級4団体の王座統一」と目標掲げる “次に戦いたい相手”も語る

12月28日放送の「エキサイトマッチ 2020年末総集編」にゲスト出演する井上尚弥選手=WOWOW提供
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12月28日放送の「エキサイトマッチ 2020年末総集編」にゲスト出演する井上尚弥選手=WOWOW提供

 プロボクシングWBAとIBFバンタム級王者の井上尚弥選手が、12月28日午後9時からWOWOWライブで放送されるボクシング番組「エキサイトマッチ 2020年末総集編」にゲスト出演。番組の収録を終えた井上選手が、11月1日(日本時間)に行われたジェイソン・マロニー選手との「WBA・IBF 世界バンタム級タイトルマッチ」や、2021年の目標などについて語った。

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 --コロナ禍のなか不安を抱えながらの1年だったと思いますが、いかがでしたか。

 こういう状況なので試合をすることができない選手もたくさんいた中、結果的に今年も試合はできたし、そこに関しては運が良かったと思います。マロニー戦の試合で入場するとき、それを実感しました。試合の実現のために力を貸してくれた人たちに感謝しています。

 --本来は4月にジョンリエル・カシメロ選手と戦うはずでしたが、延期となりました。

 そのときは仕方ないなと思いました。あのときは中止ではなく延期ということだったので。気を引き締め直してトレーニングしなくては、と感じました。

 --年間3試合を計画していたのにできませんでした。焦りなどはありますか。

 そこまでの感情はないですね。1試合できただけもラッキーだったと思っています。

 --そのマロニー選手との一戦は国内外で高い評価を得ていますが、自分なりの評価はいかがですか。

 そうですね、倒したパンチは自分でも良かったと思います。でも、それまでの試合の流れの作り方であるとかの部分でいうと反省点もあります。

 --あの試合の最大の収穫はどんなことでしょうか。

 ラスベガスでインパクトを残す倒し方をして勝ったことですね。あのままダラダラ判定で勝つのではなく、倒しきれたことは大きな収穫だと思います。

 --課題は?

 1、2ラウンドの硬さですね。最初からリラックスして入れれば良かったのですが……。でも、1年のブランクもありましたからね。去年11月のノニト・ドネア戦の1、2ラウンド
はパーフェクトでした。あれが毎回できればいいのですが。

 --もう一つの課題ともいえる英会話の習得は?

 いや、それは全然です(笑い)。課題を残したままです。

 --今年も「エキサイトマッチ 2020年末総集編」で上位にランクされましたね。

 自分の試合を評価してくれたことに対して率直に感謝ですね。パッキャオが3年連続でトップだったことがあるらしいので、それに並べる2021年にできるように頑張ります。

 --キャリア8年、3階級制覇、海外での3試合を含めて20戦全勝17KO。この数字に満足していますか。

 自分が思っている以上にいいペースでこれているのかなと思います。

 --マロニー戦から2カ月近くたちました。トレーニングを再開しているんですよね?

 はい、トレーニングはやっています。まだテーマを決めてとかそういう段階ではなく、来年に向けて動いている感じです。

 --2021年の大きな目標は?

 バンタム級4団体の王座統一です。

 --スーパー・バンタム級に上げて4階級制覇を狙うという計画は、その先ですね。

 そういうことになりますね。階級を上げたときにどんなボクシングをするのか、自分でも興味があるんです。

 --いま、一番戦いたい相手は?

 カシメロです。それか(WBC王者のノルディーヌ・)ウバーリ。ベルトを持っている選手と戦いたいです。

 --カシメロ選手とWBA王者のギジェルモ・リゴンドー選手が戦うかもしれないという報道もあります。

 その勝った方と戦いたいです。

 --どちらが勝つと思いますか。

 カシメロは一発があるし、リゴンドーはうまい選手だし……。どちらが勝つかまったく分かりません。

 --来年は日本でも試合をしたいのでは?

 この状況(コロナ禍)だけになかなか難しいかもしれないけれど、やっぱり日本のファンの前でも試合をしたいですね。

 *……WOWOWでは、2021年1月11日午後9時から「エキサイトマッチ~世界プロボクシング ライト級10回戦 ハビエル・フォルトゥナ対アントニオ・ロサダ」、同月17日午後5時から「エキサイトマッチ30周年SP~レジェンド名勝負選 『鉄人』マイク・タイソン特集PART2」を、共にWOWOWライブで放送する。

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