TBS:異例の低改編率5.36% 現行番組を改良し「次世代視聴者を開拓」 ティーン、F1、F2を重点ターゲットに

 TBSは9月8日、オンラインで10月期の改編発表会を開催し、新ラインアップを発表した。今回の改編率は全日帯(午前6時~深夜0時)5.36%、ゴールデン(G)帯(午後7~10時)4.76%、プライム(P)帯(午後7~11時)11.25%となった。今年春の改編率は全日帯7.59%、ゴールデン帯が23.10%、プライム帯27.50%だったことと比較すると異例の低改編率で、特にGP帯は2008年春以来過去最低で、好調ぶりを裏付けた。

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 コロナ禍の2020年度上期(4〜8月)では、同局のファミリーコア(男女13〜59歳)視聴率は、前年同期と比べてG帯で0.8ポイント、P帯で0.7ポイント上昇。10月期以降、この勢いを加速させるため、現行番組の改善をさらに進め、ファミリーコア層の獲得強化を図る。特にティーンやF1層(20~34歳の女性)、F2層(35~49歳の女性)を重点ターゲットとして開拓したい考えだ。

 現在の好調の要因は“ドラマ”。日曜劇場「半沢直樹」は8月までの7話平均でファミリーコア13.7%、オールで14.4%を記録するなど盛り上がりを見せている。また、火曜ドラマ「私の家政夫ナギサさん」も回を重ねるごとに視聴率を伸ばし、全話平均でファミリーコア8.0%を記録、金曜ドラマ「MIU404」も好評だった。

 福士洋通編成部長は、今回の編成方針について「春以降、新型コロナの影響で制作スケジュールが滞り、再放送が増えたが多くの視聴者に楽しんでもらえた。今後も良質なエンターテインメントを届ける使命がある。現行番組を改良し、次世代の視聴者の開拓を進めたい」と語っていた。 
 

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