今年1~3月にTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)で放送された連続ドラマ「テセウスの船」で主演を務めた俳優の竹内涼真さんが、テレビ誌「週刊ザテレビジョン」(KADOKAWA)が主催する「第104回ドラマアカデミー賞」の主演男優賞を受賞した。5月20日発売の同誌5月29日号で発表され、インタビューなどが掲載された。
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ドラマアカデミー賞は毎年4回、各クールごとに、国内の地上波連続ドラマの中から、読者と記者、有識者の投票で、最優秀作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、監督賞、ドラマソング賞、特別賞を選出している。
「テセウスの船」からは、加藤みきおの少年期を演じた柴崎楓雅さんが特別賞、高橋麻紀さんが脚本賞、石井康晴さん、松木彩さん、山室大輔さんが監督賞を受賞した。
竹内さんは主演男優賞の受賞に感謝の言葉を述べ、「撮影期間の4カ月はさまざまなことがあって、きつかった瞬間もあったけれど、いろんな方に見ていただけて、やりがいを感じました。視聴率が上がっていくのもうれしかったけれど、それ以上の反響に加え、こうして評価の一つの形として、賞をいただけたのはすごくうれしいです」と喜びを語っている。
最終回で竹内さんが演じた田村心が真犯人にナイフで刺されたシーンについて「何度もできる場面ではなかったので、僕としては最初から集中して演じたけれど、監督から『表情が切実すぎて、見る方としては苦しくなってしまうので、もう少し心にとって幸せな終わり方に見せたい』と言われ、もう一度、撮影しました」と明かした。父・佐野文吾(鈴木亮平さん)から初めて“心”と名前を呼ばれるシーンは、「あの一瞬で心がずっと苦しんでもがいてきたものが少し救われたと思うんです。僕も演じたときはテンションが上がっていたので、意識したわけではないけれど、自然に涙がすっと一筋流れました」と振り返っている。
特別賞に輝いた柴崎さんに対しては、「人懐っこい男の子で好奇心旺盛。最初から仲良くなれました。『これってどうやったらいいんですか』と素直に聞いてくれるので、現場ですぐにコミュニケーションがとれて。みきおは、キャラクターそのものが普通ではないじゃないですか。その特殊さについて監督が熱心にディレクションすると、楓雅くんの演技が分かりやすく変わる」と語った。「すごく才能のある子だけれど、このドラマでその才能が皆さんに一気に伝わったと思います。これからどうなっちゃうんだろうと思うと、すごい楽しみですよね。クランクアップしてからは会えていないけれど、彼の4月の誕生日にはメッセージを送りました」と明かしている。
ドラマは、週刊マンガ誌「モーニング」(講談社)で連載された東元俊哉さんの同名マンガが原作。主人公の田村心(竹内さん)が31年前にタイムスリップし、父で警察官の佐野文吾(鈴木さん)が逮捕された「音臼小無差別殺人事件」の謎を追う物語。榮倉奈々さん、上野樹里さんらも出演した。放送時には、真犯人捜しの考察が盛り上がるなどし、3月22日に放送された最終話は、平均視聴率が19.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。
「週刊ザテレビジョン」5月29日号の表紙は関西ジャニーズJr.のユニット「なにわ男子」「Aぇ! group」「Lil かんさい」で価格は410円。
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