そして、生きる:有村架純×坂口健太郎のドラマを映画化 全6話を再編集 未公開シーンも

映画「劇場版 そして、生きる」のビジュアル (C)2019 WOWOW
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映画「劇場版 そして、生きる」のビジュアル (C)2019 WOWOW

 女優の有村架純さんと俳優の坂口健太郎さんが出演しているWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW そして、生きる」の劇場版が、9月27日に公開されることが9月1日、明らかになった。「劇場版 そして、生きる」は、ドラマ全6話を再編集し、放送されなかった未公開シーンも盛り込む。配給はWOWOWが担当。全国公開規模の単独配給は同社初の試みとなる。

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 ドラマは、有村さん主演で2017年に放送されたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」などで知られる脚本家・岡田惠和さんによるオリジナルヒューマンラブストーリー。3歳の時に交通事故で両親を亡くし、岩手・盛岡で暮らす伯父に引き取られた生田瞳子(有村さん)は、天真らんまんに育ち、地元のアイドルとして活動するなど女優を志していた。19歳になった瞳子は東京で開催されるオーディションに向かおうとするが、本番前日の2011年3月11日、東日本大震災が起きる。

 半年後、瞳子は宮城・気仙沼でのボランティア活動に参加。そこで、学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清水清隆(坂口さん)と出会う。瞳子は穏やかに整然と現場を仕切る清隆の笑顔に違和感を覚える。清隆は過酷な運命を背負っており……という展開。

 映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」の月川翔監督がメガホンをとり、全編6K収録を行い、4K・HDR(ハイダイナミックレンジ)版も制作。毎週日曜午後10時にWOWOWプライムで放送中。全6話。

 劇場版は9月27日からイオンシネマ板橋(東京都板橋区)、ヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区)ほか全国で公開。

 ◇有村架純さんのコメント

 ――劇場版として上映されることにについて。

 この素晴らしいチームだからこそ完成した作品が、また奇跡を生んでくれた、という気持ちです。撮影中は、劇場版として改めて作っていただけるとは思いませんでしたが、キャストスタッフ一同、野望を抱いておりました。ですので、こんなに早くこのような形でよりたくさんの方々にご覧になっていただける機会を設けていただいた今、とてもとても幸せですし、劇場版を作ることは簡単なことではないので、本当に関係者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

 ――劇場版になるに当たっての期待や劇場版ならではの見どころは?

 ドラマから映画に形を変えても、映像美、息遣いや温度、匂いや音は鮮度を保ったままですので、皆様にはぜひ大きなスクリーンでご覧になっていただきたいです。一度ご覧になってくださった方も、2度楽しんでいただけるのかな、と思っております。私自身もとても楽しみです。

 ◇坂口健太郎さんのコメント

 この作品がドラマを超え、映画としてたくさんの方々に見てもらえること、とてもうれしく思います。生きていくことの喜び、悲しみ、そして痛みを、清隆という人物を通して演じさせていただきました。美しい映像と力強く生きている登場人物の今を見ていただき、そして全6話あるドラマもぜひご覧ください。

 ◇岡田惠和さんのコメント

 ――劇場版として上映されることにについて。

 劇場版が作られると聞いて、とても光栄なことだと感激しております。ドラマとして放送される以外にも、すてきな発表の場ができて、心からうれしいです。「そして、生きる」はなんて幸せな作品なのでしょう。1人でも多くの方の心に届けたい、自信を持って世に送り出した作品です。スクリーンに映る瞳子や清隆に会えるのが楽しみです。

 ――劇場版になるに当たっての期待や劇場版ならではの見どころは?

 すべてが美しい作品だと思います。人も町も。映像もお芝居も。美しいです。映っているすべてのものを楽しんでいただけると思います。俳優たちの指の先まで気持ちのこもった全身のお芝居を、スクリーンで細部まで味わっていただけるはず。そして映像だけでなく、大きな音で聴く村松(崇継)氏の音楽も、見どころの一つであると思います。すてきな映像体験になるはずだと自信を持っております。

 ◇月川翔監督のコメント

 ――劇場版として上映されることにについて。

 撮影している最中から「すごいものが撮れているんじゃないか」という手応えがありました。俳優たちのわずかな表情の変化や呼吸の一つ一つ。そんな繊細な表現の数々を劇場空間で感じ取っていただきたいという思いが募り、「映画館で上映したい」という野望が芽生えていきました。公開規模は大きくありませんが、多くの方々に届くことを願っています。

 ――劇場版になるに当たっての期待や劇場版ならではの見どころは?

 本作はテレビドラマ版の単なるダイジェストではなく、濃縮された1本の新作という感覚があります。ここから何も足さず何も引きたくない、と思えるところまで研ぎすませた形です。登場人物たちの人生が濃縮された1本の新作映画としてお楽しみください。

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