女優の広瀬すずさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」が8月20日、クランクアップを迎えた。制作統括の磯智明チーフプロデューサー(CP)は「15カ月間に及ぶ長期撮影、大変お疲れ様でした。19歳、20歳、21歳という大切な時間を『なつぞら』に預けてくれて、本当にありがとうございます。超ハードスケジュールにもかかわらず、せりふと芝居を完璧に頭に入れ、いつも前向きに現場に臨んでくれました。広瀬さんがセンターに立ち続けたからこそ、出演者もスタッフもみんな、ドラマ作りに一生懸命に取り組むことができました」とヒロイン・奥原なつ役の広瀬さんをねぎらった。
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さらに磯さんは「オンエアは残り1カ月あまりですが、ここからの広瀬さんがすごい。母として、 アニメーターとして、さまざまなドラマが降りかかる中で、さらにパワーアップした芝居を見せてくれます。最後までぜひ、お楽しみください」と視聴者に呼びかけていた。
クランクアップから一夜明けた21日、ドラマの公式ツイッターとインスタグラムにセレモニーの様子を伝える動画がアップ。セレモニーでは、スタッフの「奥原なつ役・広瀬すずさん、オールアップになります!」との言葉を合図に、泰樹役の草刈正雄さんら柴田家の面々に囲まれた広瀬さんは右手を突き上げ、その場でジャンプし、全身で喜びを表現。草刈さんから花束が贈られると、うれしそうな笑顔を見せた。
「なつぞら」は、100作目の朝ドラで、脚本家の大森寿美男さんのオリジナル作。戦後、北海道・十勝地方に移り住み、移民1世の柴田泰樹から開拓者精神を学んだなつは、高校卒業後に上京。当時「漫画映画」と呼ばれ、草創期を迎えていたアニメ業界に飛び込む。画家志望の友人・天陽から手ほどきを受けたデッサンの腕前を生かし、自然の中での生活で磨かれたみずみずしい感性を発揮していく。
撮影中は、常に楽しいが勝ちすぎて、体調を崩すこともなく、だんだん「大丈夫?」とも聞かれなくなり(笑い)、本当に大丈夫でした! 大変だな、と思うことも、安藤サクラさんがおっしゃっていた「ヒロインにしか分からない気持ちがある」というのを痛感した瞬間もありましたが、そんな「朝ドラ」の、しかも100作目という節目の作品にヒロインとし て出演させていただいて、その全部には応えられていなかったな、というのがものすごい悔しいんですけど、奥原なつというすてきな人物を演じることができて、心から幸せに思います。たくさんの幸せをもらうばかりで、何も恩返しできなかったかもしれませんが、この作品に出会えて心から幸せに、うれしく、そして誇りに思います。スタッフの皆さんの方が休めていないと思うので、とりあえずぐっすり寝てください! 皆さんが毎日現場にいてくださる姿が、私の一番の心の支えだったので。心から感謝します。お疲れ様でした!
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