パーフェクトワールド:松重豊、ヒロイン“父”役への思い 「一筋縄でいかない心の動きを表現したい」

連続ドラマ「パーフェクトワールド」で川奈元久を演じている松重豊さん(左)=関西テレビ提供
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連続ドラマ「パーフェクトワールド」で川奈元久を演じている松重豊さん(左)=関西テレビ提供

 俳優の松坂桃李さんが主演する連続ドラマ「パーフェクトワールド」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時)の第5話が21日、放送される。同作のヒロイン・川奈つぐみ(山本美月さん)の父・元久を演じている松重豊さんが、役に込めた思いなどを語った。

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 松重さんは、演じている元久について「娘の彼氏が障害者であるという事実を、リアルに受け止めるということが、この役を演じる上での使命かなと思っています。極端に作らず、コミカルに走るわけでもなく、悪役に走るでもなく『もしかしたら、こんなことを言ってしまうかもしれない』『こんなひどいことを伝えてしまうかもしれない』ということを、リアルに演じた方がいいのかなと思っています」とコメント。

 さらに、「言葉では『障害者と付き合うことは全然問題ないよ』と言いながらも、心の中で葛藤を抱えているリアルさ、反対しながらも自分の中の倫理観と闘うあいまいさや危うさを伝えるべきだと思っています。一筋縄でいかない、心の動きを表現したいと思います。このドラマの中では、お父さんも揺れ動いていくと思うんです。全然違うことを言ってしまったり、つじつまの合わないことが出てきてしまったりすると思うんですよね。そのあたりを、物語として面白く作り出せたら、心の中のわだかまりが垣間見えたら、と思います。あとは、社会の中での表向きの顔も出てくるでしょうし、複雑なバランスの中で揺れ動く部分が、演じる上で面白いなと思います」と語った。

 ドラマについては、「いろいろなことを、家族や友達同士で意見交換することも、このドラマを通して広がっていけばいいなと思っています。まずは見ていただきたいです。老若男女、お父さんはお父さんの目線があるし、お母さんの目線もあるし、ラブストーリーの中にある厳しい現実も見えますからね。これからオリンピック・パラリンピックがありますし、そういう領域に触れていくことは、ドラマの世界でも意味があるんだろうなと思います」とメッセージを寄せている。

 ドラマは、2014年から有賀リエさんが女性向けマンガ誌「Kiss」(講談社)で連載中のマンガが原作。第5話は、鮎川樹(松坂さん)は、駅のホームから転落するつぐみを助けられず、激しく自責する。そんな中、長野・松本から駆けつけた元久は、つぐみが命の危険にさらされたことに憤りを隠せず、樹を強く責める……というストーリー。

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