吉田鋼太郎:殺人犯役の賀来賢人を絶賛 「今日俺」とは「まるで別人」

スペシャルドラマ「死命~刑事のタイムリミット~」で主演を務める俳優の吉田鋼太郎さん(C)テレビ朝日
1 / 9
スペシャルドラマ「死命~刑事のタイムリミット~」で主演を務める俳優の吉田鋼太郎さん(C)テレビ朝日

 俳優の吉田鋼太郎さんが主演を務めるスペシャルドラマ「死命~刑事のタイムリミット~」(テレビ朝日系)が19日に放送される。今作は、互いに病で余命宣告を受けながら、正反対の“使命”を見いだした刑事と殺人犯が織りなす壮絶な追走劇を描く物語。一足先に見たという吉田さんは、「まるで映画のような、クオリティーの高い感動大作になっていて、ものすごく面白い!」と自信を見せる。そんな吉田さんが撮影の思い出や、大ヒットドラマ「今日から俺は!!」(2018年放送、日本テレビ系)で親子役を演じ、今作で再共演した賀来賢人さんなどについて語った。

あなたにオススメ

 ドラマは、作家の薬丸岳さんの小説「死命」(文春文庫)が原作。デイトレーダーとしてリッチな生活を送る榊(賀来さん)は、幼なじみで元恋人の澄乃(蓮佛美沙子さん)ら、学生時代のボランティア仲間たちと再会し、同級生たちから羨望(せんぼう)のまなざしを注がれる。だが、その裏で、病により余命宣告を受けていた榊は、これまで抑え込んでいた“殺人衝動”を解き放とうと決心していた。翌日、若い女性の絞殺死体が発見。警視庁捜査1課の刑事・蒼井(吉田さん)は、所轄の刑事・矢部(中尾明慶さん)と組み、捜査を開始。人知れず3年前の病を再発していた蒼井は体調不良を覚えながらも、捜査を進めるが……というストーリー。

 ◇主演作に自信 「結構いい芝居をしてるんじゃない?」

 今回、余命宣告を受けながらも女性を狙った連続殺人事件を追う刑事・蒼井凌役を演じた吉田さん。撮影中から「ある程度のものはできた」という自負があったというが、完成作品を見た感想について「とにかくカッコいいシーンばかりなんですよ」と興奮交じりに語る。

 今作を「3回以上見ちゃった」という吉田さんは、「自分が出演しているにもかかわらず、最初から最後まで見入っちゃった! いつもは『自分の芝居って好きじゃないなあ』と思うから、あんまり見ないんですけど、今回に限っては『吉田鋼太郎、結構いい芝居をしてるんじゃない?』と思っちゃいました(笑い)」と自信をのぞかせる。

 「今日から俺は!!」では、超卑怯者の金髪ヤンキーに扮(ふん)した賀来さん演じる三橋貴志の父親役を演じた吉田さん。賀来さんが今回演じた余命宣告を受けて殺人に手を染めていくデイトレーダー・榊信一について、「榊は過去の因果によって間違った考え方と心を持ってしまった人間。それを演じる賀来君の集中力たるや……! 『あれは何だったんだ!?』と思うくらい、『今日から俺は!!』とはまるで別人で、改めて俳優・賀来賢人はすごいなって思いました」と絶賛する。

 「『今日から俺は!!』をご覧になっていた方が『死命』を見たとしたら、俳優っていろんなことをやるんだなって、ギャップを楽しんでいただけるんじゃないかな。さらに、『死命』を見た後、録画した『今日から俺は!!』を見たら、人間が信じられなくなると思います(笑い)」と話す。

 ◇「舞台の上で死にたい」という思いも…

 自身が演じた蒼井について、「自分がやるべきことに誰よりも生真面目に一生懸命、命懸けで取り組んでいる。それは、お芝居をずっとやっている僕ら役者も同じ」と表現。「特に食えない頃は、周りに『食えないのによくやるなあ』と思われても、とにかく信じてやるしかなかった。自分はこの仕事が好きだ、お客さんに楽しんでもらうことが好きだ、お客さんを感動させることが好きだ、と……。そう思ってお芝居を続けてきた姿勢は、命懸けで犯人を追い詰める蒼井とまったく同じだと思うし、とても共感できます」と話す。

 また、「死に様については、やっぱり考えました」といい、「『舞台の上で死にたい』という思いは役者の中に“一つの憧れ”としてありますが、実際は病院のベッドの上で死ぬのが一番いいだろうなって。ただ、もし僕自身が舞台の上で最期を迎えることになったら、それはそれで幸せなんだろうなって気もしているんです」と明かす。

 最後に、視聴者に向けて「世代を問わず、この作品をご覧になれば、自分自身の人生を顧みていただけるはず。蒼井や榊だけでなく、さまざまな立場の人間模様が濃密に描かれているので、『死命』に限っては老若男女問わず、みんなに見てもらいたいです!」と呼びかけた。

 「ドラマスペシャル 死命 ~刑事のタイムリミット~」は19日午後9時から放送。

写真を見る全 9 枚

テレビ 最新記事