エディー・ジョーンズHC:名将が語るラグビー欧州6カ国対抗戦 イングランド代表のテーマは「狩り」

ラグビーの欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」について語ったイングランド代表のエディー・ジョーンズHC
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ラグビーの欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」について語ったイングランド代表のエディー・ジョーンズHC

 ラグビーの欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」が3日に開幕する。世界トップレベルの試合が毎回繰り広げられる「最も伝統のある国際大会」で、イングランド、アイルランド、フランス、スコットランド、ウェールズ、イタリアが総当たりする。2016年の同大会からイングランド代表を率いているのが、15年のワールドカップで日本代表を大躍進させたエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)だ。17年には世界最優秀コーチに選出された世界的名将が今大会の展望を語った。

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 ジョーンズHCによると18年のチームのテーマは「ハンティング(狩り)」といい、「他の国を狩りしに行くという考え方ですね。最初のターゲットはイタリアです。彼らをハンティングする、つまり勝つためには彼らよりもフィジカル面でも勝っていなくてはなりません。そして、メンタル面でももっとアグレッシブに、戦術面でももっと積極的でなくてはなりません。彼らが私たちを狩りに来るのではなく、私たちが彼らを狩りに行くのです」と力を込める。

 イングランド代表で特に注目しているのはPR(プロップ)のマコ・ブニポラ選手で、「彼は世界でも優秀なボールキャリアの一人で、パスのスキルもあります。11月のアルゼンチン戦では20回ものタックルを決めました。PRでありながらさまさまなプレーをできる素晴らしい選手で、チームにとって必要不可欠な存在です」と信頼は厚い。

 また、「全試合、気を抜くことができません」と語るジョーンズHCは、「中でもアイルランドは世界ランキング3位ですし(イングランドは2位)、フィジカル面でも非常にタフで、持っている能力を最大限に出してくるので気をつけなくてはなりません。(同5位の)スコットランドもどんどん強くなっているので侮れないですね」とライバル国への警戒を強める。

 19年のワールドカップで対戦が決まっているフランスに対しては、「シックス・ネーションズでのフランスとの対戦は、ボクシングでいえば試合本番ではなくお互いに手の内を見せないスパーリングみたいなもの」といい、「様子見ですね。シックス・ネーションズでは互いにワールドカップでやってくるだろうと思わせたいことをやってくるでしょう。実際にどう攻めてくるかはワールドカップ本番までは分かりません」と“だまし合い”になる模様だ。

 最後に改めて大会への意気込みを聞かれると、ジョーンズHCは「ヨーロッパの中で最も強力で、最も優れているチームになりたいですね。そうなるためには、まず初戦のイタリアに対してセットピースで圧倒し、タックルで圧倒することです。それができれば得点につながっていくでしょう。選手がパワフルで質の高いラグビーをすることを楽しみにしています」と期待していた。

 WOWOWでは「ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」の全15試合を生中継する。第1節「ウェールズ対スコットランド」は3日午後11時、「フランス対アイルランド」は同深夜1時半、「イタリア対イングランド」は4日午後11時45分にWOWOWライブで放送される。

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