注目映画紹介:「KING OF PRISM -PRIDE the HERO」 詰め込みすぎで目が離せない

劇場版アニメ「KING OF PRISM -PRIDE the HERO」の一場面(C)T-ARTS/syn Sophia/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ/キングオブプリズム PH 製作委員会
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劇場版アニメ「KING OF PRISM -PRIDE the HERO」の一場面(C)T-ARTS/syn Sophia/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ/キングオブプリズム PH 製作委員会

 劇場版アニメ「KING OF PRISM by PrettyRhythm」(略称・キンプリ)の新作「KING OF PRISM -PRIDE the HERO」(菱田正和監督)が10日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開される。映像に合わせて観客が声を上げたり、ケミカルライトを振って楽しめる“応援上映”も話題になった前作。新作でも、ツッコミたくなるシーンがあったり、ライブシーンのプリズムショーが更に派手になったりしているため、応援上映をより楽しめるだろう。それぞれのキャラクターの見せ場もたっぷり用意され、盛りだくさんの内容となっている。

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 「キンプリ」は、2013年4月~14年3月に放送された女児向けテレビアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」のスピンオフ。男性キャラクターの神浜コウジ、速水ヒロ、仁科カヅキたちが歌とショーに懸ける……というストーリー。

 新作では、コウジが巨額の負債を返すためにハリウッドで映画音楽を制作。カヅキはストリート系としての自らの原点を見詰め直し、ヒロは己を高めるため特訓に打ち込む。そんな中、男子プリズムスタァの頂点を決めるプリズムキングカップが開幕する。

 プリズムショーは過剰なくらい派手になった。特に、ストリート系のカヅキ、香賀美タイガ、大和アレクサンダーのプリズムショーは、少年向けアニメのバトルシーンのような演出に度肝を抜かれる。

 一条シンや如月ルヰ、太刀花ユキノジョウ、十王院カケルら新キャラクターにもそれぞれ見せ場が用意され、氷室聖と法月仁の関係がより深く掘り下げられている。「プリティーリズム」シリーズのファンならニヤりとさせられる“隠し要素”もある。ネタバレになるので詳細は説明できないが、エンディングもさまざまな要素が詰め込まれ、最後の最後まで一瞬も目が離せない。

 「キンプリ」は熱いファンの支えもあってヒットした。新作は「こういうものが見たかった!」というシーンの連続なので、ファンが満足できる内容になっているはず。とはいえ、ストーリー自体は、少年たちの成長、友情などを描いた“王道”なので、前作や「プリティーリズム」シリーズを知らない人も楽しめるだろう。

 前作から引き続き、柿原徹也さんがコウジ、前野智昭さんがヒロ、増田俊樹さんがカヅキを演じる。新キャラクターの声優として杉田智和さんや山寺宏一さん、堀内賢雄さんも出演する。(小西鉄兵/MANTAN)

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