ダンダダン
第7話「優しい世界へ」
11月14日(木)放送分
話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、高校教師とその幼い娘、女子高生の3人が料理で結びつくという心温かなアニメ「甘々と稲妻」です。トムス・エンタテインメントの鈴木常泰プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
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--作品の概要と魅力は?
妻を亡くした高校教師・犬塚公平と、その一人娘つむぎ、そして女子高生の小鳥の3人が、毎回おいしいごはんを作って食べるというシンプルな物語です。原作は「good!アフタヌーン」(講談社)で連載中で、コミックスは7巻まで刊行しており累計150万部以上の人気作品です。作品の魅力は大きくは三つ。つむぎのかわいらしさと、彼女を取り巻くあたたかく優しい世界観。そして、それらを丁寧に描く岩崎太郎監督をはじめ優秀なスタッフ、キャストの面々です。
--アニメにするときに心がけたことは?
とにかく、こびないように!狙わないように!に尽きます。アニメはご存じのとおりたくさんの人が関わり、ビジネス的な側面も大きいです。しかしさまざまな人たちの声に惑わされて、無理やり派手にしたり誇張されたキャラ改変は極力盛りこまず、制作チームにはクリエイティブ重視で、原作の魅力をとにかく純度の高い形でアニメーション化してもらうことをお願いしました。またつむぎの表現は、変に理屈づけしたり、大人視点で演出を考えてしまうと子供の自然さが失われてしまうということで、そのあたりは常に意識しているポイントです。
--作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
この作品はご存じのとおり料理をするアニメです。しかしスタッフ内で料理ができない人間が多数おりまして……。私もその1人で、卵を割ることすらおぼつかなく手が震えてしまうほどで、メインの登場人物たちも料理が得意ではないので彼らの気持ちは痛いほど共感するというか……。制作陣は、実際にすべての料理を作りました。料理ができないスタッフの一人に料理させて、それをカメラにおさめ調理の描写の参考としています。普段料理をする方が見ればすぐにわかるかと思いますが、公平の危うい包丁さばきなども本編では細かく表現されています。
--今後のみどころを教えてください。
特に注目は父と娘の成長です。それは料理の腕だけでなく、内面や関係性の部分でも言えることで、毎回同じように見えて、気づかないうちにほんの少しずつ成長している彼らを感じていただけるのではないかと思います。また、そういった成長や変化は、物語上だけではありません。犬塚公平役の中村悠一さんと、つむぎ役の遠藤璃菜さんが、アフレコの回数を重ねるごとに、本当の家族のように思えてきます。そんな2人の演技にも注目してごらんください。
--ファンへ一言お願いします。
本作は派手なアクションや、奇をてらう物語の展開はありません。日常=日々の暮らしとは基本的にはそういうものだと思います。犬塚公平やつむぎは、以前に大切な人を失いました。そんな中、一緒にごはんを作って食べることがいかにかけがえのないものか、言葉に出さないまでも感じているのではないかと。最近、誰と一緒に食事をしたか? その人とどんな話をしたか? その人は自分にとってどんな人なのか? 少しおこがましいですが、そんなことを頭の片隅で考えながらアニメを見てもらえれば幸いです。
トムス・エンタテインメント 事業本部 事業統括部 事業企画課 プロデューサー 鈴木常泰
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