多部未華子:女性が輝き続けるためには「人に愛されること」

休日の過ごし方などについて語った多部未華子さん
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休日の過ごし方などについて語った多部未華子さん

 女優の多部未華子さんが、公開中の映画「あやしい彼女」(水田伸生監督)で倍賞美津子さんが演じる73歳の毒舌おばあちゃん・カツが20歳に若返った姿を演じている。映画は、カツが名前を節子と変え、髪形や服装も変えて生活し、歌手デビューのチャンスをつかむ……というストーリー。多部さんは演じるにあたって、73歳の心情を想像しながら、また歌のシーンを実際に自身でレコーディングするなどさまざまな苦労があったという。そんな多部さんに、休日の過ごし方や将来などについて聞いた。

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 ◇ファッションセンスのある女性の体に入りたい

 今作は、73歳のおばあちゃんが、心はそのままで20歳の肉体を手に入れるという話だが、多部さんが今の自分とは異なる容姿を手に入れるとしたらどんなふうになりたいのだろうか? すると多部さんは「すごくファッションセンスのある女性。すごくスタイルのいいモデルさんになってみたいです。外国人でも日本人でもいいんですけれど、服を着こなせるカッコいい人」と目を輝かせる。

 映画の見どころを「親子愛ですね。どんな層の人が見てもいろんな立場で(親子愛について)いろいろなことを考えられる作品です。もちろん、コメディーなので笑えますし、グッときたりもできると思うので、単純に楽しんで見ていただけたら、それで満足です」と紹介する。

 劇中のカツのように、女性が70代になっても輝き続けるために必要なことは「人に愛されることだと思います」と答えた多部さん。自分からも愛するか?と聞くと、うなずきながら「人との接し方で人って変わってくると思うので。でも、なかなか難しいです」と愛について思いを深めていた。

 ◇休みがあったらドライブしたい

 多部さんは休日があったら「仲がいい友達と休みが合えば一緒にドライブに行きます!」と声を弾ませる。自身で運転もするといい、「イチゴ狩りに行きたいです。栃木ですかね。友達とどこでもいいから行きたいねという話はしています」と笑顔で語る。

 また、1カ月などの長期間、休みがあったら、「海外に行きたいです」と言い、「ヨーロッパ方面がいいですね。ドイツ、ギリシャ、トルコに行きたくて。ギリシャはずっと前から行きたくて、トルコは知り合いがいるから行きたくて、ドイツは『アンネの日記』が好きなのでユダヤ人の強制収容所の跡地に行ってみたいんです」と思いをはせていた。

 ◇10年後は…2人の子のお母さん?

 多部さんは現在27歳。10年後、37歳でどんな女性になっていると思うかと想像してもらうと「結婚していると思います。子供もいると思います。2人くらいほしいですね。(子供の)性別はあまり考えたことないですけれど」と笑顔で語る。

 どんなお母さんになっているだろうか。「私も愛されて育ってきたので、全力で子供を愛すと思います。もし、仕事を続けていたら、きっと周りの見方も(年齢とともに)変わってくると思うし、自分の感情も表現の仕方も、多分、家庭を持ったりすると変わると思うので、そういう(将来の)楽しみ方があるなと思います」と女性としての変化が自身でも楽しみなようだ。

 <プロフィル>

 1989年1月25日生まれ、東京都出身。2005年の映画「HINOKIO」(秋山貴彦監督)のオーディションで1000人の中からメインキャストに抜てきされる。同年に公開された「青空のゆくえ」(長澤雅彦監督)とともに、第48回ブルーリボン賞新人賞を受賞。本格的な連続ドラマ出演となった07年の「山田太郎ものがたり」(TBS系)ではテンションの高いヒロインを熱演し、コメディエンヌとしての才能も発揮。演技の幅を広げ、その後も映画やドラマ、舞台、CMとさまざまなジャンルで活躍、舞台「農業少女」で第18回読売演劇大賞・優秀女優賞杉村春子賞を受賞した。主な映画出演作に「夜のピクニック」(06年、長澤雅彦監督)、「君に届け」(10年、熊澤尚人監督)、「映画 深夜食堂」(15年、松岡錠司監督)、「ピース オブ ケイク」(15年、田口トモロヲ監督)など。

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