ミュージシャンで俳優の星野源さんが、2年ぶりの全国ツアー「星野源 LIVE TOUR 2016 “YELLOW VOYAGE”」の日本武道館(東京都千代田区)公演を14日に開催した。最新アルバム「YELLOW DANCER」を携えたツアーの追加公演にあたるライブで、1万1000人を動員した。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
ライブの本編は2部構成で、「地獄でなぜ悪い」で幕を開けた第1部は、アルバム「YELLOW DANCER」からの楽曲に加え、ヒットシングル「夢の外へ」なども演奏。ストリングス&ホーンセクションを含む豪華なバンド編成で、ブラックミュージックのテイストを多分に含んだグルービーなサウンドを展開し、第1部のラストナンバー「Crazy Crazy」では、「跳ねろ、武道館―!」というMCを合図に、観客も楽しそうに体を揺らし、盛り上がりをみせた。
続いて、バナナマンによる音楽ユニット「T-STYLE」、ウッチャンこと内村光良さんが扮(ふん)する金八先生こと「内村金八」といった“一流ミュージシャン”たちから寄せられたビデオコメントが流れ、会場を爆笑の渦に巻き込んだあと、アコースティックギター1本の弾き語りコーナーから第2部がスタート。「くせのうた」などの持ち歌のほか、ハナ肇とクレイジーキャッツのカバー「スーダラ節」を渋みのあるアレンジで聴かせた。そして再びバンドがそろい、ミラーボールなどのライティングの演出によってメローな雰囲気が高まったところで、「武道館をダンスフロアにしよう!」と呼びかけ、最新シングル曲「SUN」を披露。8人の女性ダンサーを従えた軽快なダンスで観客を魅了した。
アンコールでは、星野さん扮する“ニセ明”がワイヤにつるされて登場し、布施明さんの名曲「君は薔薇より美しい」をフライングしたままで熱唱。宙を舞いながら投げキスをしたり、手を振るその姿に客席も大興奮で、本人も「アンコール、大成功です!」と大満足の様子だった。ステージに降りてからも、ブレークダンスなどのキレキレのダンスを披露し、「ダンスが大好きで、高校の時からダンスをやったり、卒業してからも趣味でコンテンポラリーダンスを習っていた」と話す通り、“踊る星野源”を堪能できるライブとなった。
星野さんの全国ツアー「星野源 LIVE TOUR 2016 “YELLOW VOYAGE”」は21日の大阪城ホール(大阪市中央区)公演でファイナルを迎え、全11カ所13公演で約10万人を動員した。(取材・文:水白京)