「花は咲く、修羅の如く」の インタビューの記事一覧
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藤寺美徳×和泉風花×千葉翔也×山下誠一郎:アニメ「花は咲く、修羅の如く」 1年生インタビュー(2) 心に響く言葉の数々

「花は咲く、修羅の如く」の一場面(c)武田綾乃・むっしゅ/集英社・すももが丘高校放送部

 インタビュー(1)の続き。日本テレビ・BS日テレほかで放送中のテレビアニメ「花は咲く、修羅の如く」。原作は、小説「響け!ユーフォニアム」シリーズで知られる武田綾乃さんで、むっしゅさんがマンガを担当。人口600人の小さな島・十鳴島(となきじま)に住む春山花奈が、すももが丘高校放送部に入部し、放送部のメンバーと共に大好きな朗読を深めていく姿を描いており、2021年にアニメ「ワッチャプリマジ!」で声優デビューした18歳の藤寺美徳さんが演じる花奈の朗読シーンも話題になっている。放送部の1年生を演じる花奈役の藤寺さん、夏江杏役の和泉風花さん、冬賀萩大役の千葉翔也さん、秋山松雪役の山下誠一郎さんに、作品への思い、収録の裏側を聞いた。

 ◇優しい現場の空気

 ーー収録の様子は? 

 藤寺さん 第4話のロングトーンを表現する時、休憩時間に練習をしていたんです。安野さん(整井良子役の安野希世乃さん)が、教えてくださって、その後もいろいろな方が一緒に練習してくださったんです。すごく優しくて、いつも救われています。マイクを私の身長に合わせていただいているのですが、皆さんがそれに合わせたマイクワークをしてくださったり、私の朗読のリテークが重なっても皆さんが見守ってくださったり……。皆さんが現場にいる安心感がすごいんです。第1話の時、萎縮しちゃって、失敗を恐れていたのですが、皆さんが優しい空気を作ってくださり、部活みたいな感じで「みんなで頑張るぞ!」という空気にしてくださって、皆さんとご一緒させていただけたことが本当にうれしいです。アフレコが終わってしまうのがすごく寂しいです。

 千葉さん (藤寺さんの言葉を受けて)正直、泣きそうですね。例えば、一緒に練習することで、変にプレッシャーを与えてしまうこともあるかもしれないけど、優しい空気なので、プレッシャーではなくプラスとしてキャッチできる。当たり前のようで、難しいことができている。すごいなって思いますね。

 山下さん 本当に温かい現場だからね。

 和泉さん 温かい空気を作っているのは、美徳ちゃんだと思っています。美徳ちゃんが中心にいて、一生懸命にキャラクターや作品と向き合ってるのを先輩たちが見ているんです。感化されないわけがないじゃないですか!

 ◇花奈とは違う進化する杏の魅力

 ーーここまでの放送で印象に残っているエピソードは?

 千葉さん いわゆる当番回は全部印象的ですよね。

 山下さん 第9話辺りから他校のキャラクターが出てきて、ある種のスポ根ものとしての展開があります。上には上がいるとフィールドが一段階上がるのが熱いですよね。

 和泉さん 現場の緊張感もちょっと上がりました。

 山下さん ドラマとしてもどんどん盛り上がってくるし、「うちの花奈も負けていないぞ!」と思ったり(笑)。秋山的にはやっぱりお姉さんとの物語も印象的です。日笠さんの取り組み方もすごく学びになっています。

 和泉さん 日笠さんの朗読シーンは毎回すごく印象的ですね。みんなが耳を傾けてるのが分かる。

 藤寺さん 第8話の「叫」の朗読シーンは、繊細なお芝居で「こんなアプローチがあるんだ!」と花奈ちゃんが、修羅に憧れたように、私も日笠さんの朗読に刺激を受けてました。呼吸から朗読してるみたいで、憧れます。

 和泉さん 皆さんの朗読が一発目から素敵なんですけど、ディレクションがあって、どんどん変わっていくのも聞いていてすごく楽しみです。一発目が外に出ないのがもったいない。第10話の良子先輩の「私はあの子に自分の読みが劣ってるとは思わない」「愛してあげるんだよ。自分の読みを、自分の原稿を」というセリフに泣きそうになりました。そこに至るまでの良子先輩の思いを想像しまたし、何かに負けたことがある人たちに響く言葉だと思います。

 山下さん 響く言葉がいっぱいあるんだよね。こだわりを捨てても譲れないものがあるというのもすごく分かる。そうじゃないと、自分を保てないし、それが存在意義だと思う。僕は冬賀が言ってることは全面的に分かる。違うアプローチから支える箱山を素敵です。同じものを目的に支え合っているのが好きです。

 千葉さん 第8話の坂君(箱山瀬太郎役の坂泰斗さん)の「信じて待っていてもいい?」もすごくいい。僕も心からうれしく思いました。やっていて楽しかった。坂君のおかげです。ドラマのシーンも個人的にめちゃくちゃ好きです。唯一この作品の中で仕事に関わるシーンで、それが生々しく伝わってくるし、「カット!」と叫ぶところは、心から叫べました。杏ちゃんに関しては、第9話が印象的です。花奈ちゃんに心を許し、自分のこだわりがあって、美咲へのいら立ちもある。一発目から、ハッとさせられるような温度感で、すごかったです。

 藤寺さん 杏ちゃんは、花奈ちゃんに対して段々優しくなっているのは感じていますが、美咲ちゃんが出てくると、幼なじみということもあって、杏ちゃんの美咲ちゃんへの態度、優しさの方向がまた違うんですよね。お芝居しててもすごく素敵だなって思ってました。

 和泉さん 良かったです.現場がすごく刺激的で、いつも楽しい!と思いながら演じています。ちなみに好きなキャラは? 私は松雪さんだけど。

 山下さん 僕は杏ちゃん。もう一人の主人公だと思っています。花奈ちゃんとは違うベクトルで進化する。

 藤寺さん 真っすぐに言葉を伝えてくれる冬賀君が好きです。友達だったら、いろいろな刺激を与えてくれそうです。

 千葉さん 憧れは花奈ちゃんです、でも、杏ちゃんかな。この作品のその残酷な部分とロマンの部分のどちらも担っている。言われて嫌なところを突いてくるのも好き。言われたくないってことは自覚していることですし。目が離せなくなるんです。花奈ちゃんは、こうなりたい!とい思う。やっぱり憧れですね。

 和泉さん 私は原作を読みながら、花奈ちゃんに嫉妬していたな(笑)。

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