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俳優の岡田准一さんが2月12日、東京都内で開かれたNetflixのラインアップ発表会「Next on Netflix 2025」に登場。シリーズ「イクサガミ」(藤井道人監督、11月配信スタート)で主演、プロデューサー、アクションプランナーの一人三役を務めた岡田さんは、今作について、「ルックには相当こだわった」と自信をのぞかせた。
原作は、直木賞をはじめ数々の賞を受賞した時代小説家の今村翔吾さんが、武士の時代の終焉を迎えた明治を舞台に描いた同名のシリーズ小説。明治11(1878)年、深夜の京都・天龍寺に、莫大な賞金を得る機会を与えられた腕に覚えのある志士たち292人が群がっていた。告げられたのは、各自に配られた木札を奪い合い、東京にたどり着いたものに賞金が与えられるゲームのルール。主人公・嵯峨愁二郎(岡田さん)は、妻と子を病から救うためゲームへの参加を決意し……と展開する。
岡田さんはトーク中、たびたび黒澤明監督を引き合いに出し、「黒澤監督が39歳で『羅生門』を撮って、40歳で公開された」「黒澤監督が44歳で『七人の侍』を作ったときも当初は、こんなの時代劇じゃないといわれていた」「黒澤監督の口癖は『それカッコいいのか』。よく言っていたと聞いた」といい、巨匠の映画作りに共感を示した。現在44歳で「デビューして30年でプロデューサーやり出すと決めていた」と今回、三役をこなし、現場で先頭を切って、こだわり抜いて撮影したことを明かした。
トークには岡田さんから指名されたという38歳の藤井監督も参加。300人のシーンで苦労したことを明かしつつも「進化に目をそらさず逃げずに戦い抜くチャンスをくれたことに感謝している」と語り、岡田さんは「日本の若いクリエーターの才能を感じてもらえれば」と呼びかけた。