森田健作:「人が頭を下げるのはお前ではなく知事の椅子」父の戒めを胸に千葉県知事3期12年 「徹子の部屋」で

3月24日放送の「徹子の部屋」に出演した森田健作さん=テレビ朝日提供
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3月24日放送の「徹子の部屋」に出演した森田健作さん=テレビ朝日提供

 俳優の森田健作さんが、3月24日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。明治生まれの父に言われて自分を戒めた言葉やヒット曲「さらば涙と言おう」の好きな一節などを語った。

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 森田さんは千葉県知事を3期12年務めた。父に言われ、知事になっても心に焼き付けていた言葉がある。それは、「お前みたいなばかな男でも、ひょっとすると偉い先生だ。今ちょっと(県知事という)役がついたから頭を下げに来るかも知らん。でも勘違いすんなよ。お前に(頭を)下げてんじゃねえんだよ。お前の座っている椅子に(頭を)下げてんだ。お前がそれを勘違いしたら、その後、寂しい思いをするぞ」という言葉だった。

 俳優になることに父は最後まで反対していた。最後に、「お父さん、俺は今、浪人しているけれど、必ず大学に入る。だから頼みます」と説得した。父は「大学にちゃんと入れよ。芸能界をいつクビになるかわかんねえんだから」といい、許可してくれた。大学は8年まで行ったあと中退した。父に「ちゃんと大学に行くって言ってただろ」と言われたので、「でもお父さん、入ると言いましたけれども出るとは言ってません」と釈明し、怒られたと振り返る。

 ドラマ「おれは男だ」(1971~72年)に主演したのは「私の一生の誇りでございます」と胸を張る。主題歌「さらば涙と言おう」は阿久悠さんが作詞した。「青春の勲章はくじけない心」の一節が大好きだった。つらかったり、落ち込んだりした時は、風呂に入ってこの一節を歌い、「よし、あしたも頑張ろう」と自分を鼓舞していたという。

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