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最終話 この町を救う バカリズム脚本
3月16日(日)放送分
俳優の松坂桃李さんが主演するTBS系日曜劇場「御上先生」(日曜午後9時)が3月23日に最終回を迎える。文科省官僚の御上孝(松坂さん)が日本の教育を変えようという信念を持って教壇に立ち、巨悪とたたかう異色の“学園ドラマ”。松坂さんが29人の生徒たちの変化や共演者について、続編についても語った。
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ドラマは、日本の教育を変えようという思いを持つ文科省官僚の御上孝(松坂さん)が、自ら私立高校の教壇に立ち、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく、オリジナルの“大逆転教育再生ストーリー”。松坂さんの主演映画「新聞記者」(2019年)以来のタッグとなる詩森ろばさんが脚本を担当。「VIVANT」(2023年)など話題になった日曜劇場を担当してきた飯田和孝さんがプロデューサーを務めている。
話数が進むにつれて、生徒たちの結束力が高まっているようにみえる3年2組。
松坂さんは、生徒たちについて「最後の最後まで集中力を持続させている感じが、改めてすごいことだなと純粋に思いましたし、とても尊敬するなと思っています。台詞(せりふ)としてではなく、その生徒本人の言葉として出てくるような感じがするので、毎回お芝居をするたびに、心を動かされている感じがして、こちらも負けまいと応えたい気持ちになります」と“担任”として目を細める。
「役に徹していると思います。ともすれば学園ドラマに生徒役で出たときって、とにかく目立て、と思いがち。そういうことが一切なく、生徒一人一人が、シーンを成立させることだけを考えてお芝居をしている。詩森さんのおかげで台本が最終話までクランクインの段階であったので、皆さん逆算して、自分の中で点を打って、線につながるようにお芝居をされているので、一切無駄がない。それを今のキャリアでやれているということが本当にすごいなと尊敬しています」
そんな生徒たちを見て、御上の行動にも変化が現れる。第9話(3月16日放送)では御上自身がいまだ自分のことを兄の名前で呼ぶ母と正面から向き合う場面があった。
「母親と向き合うシーンのところで御上は富永(蒔田彩珠さん)と次元(窪塚愛流さん)を連れて行っています。それは御上の中でも大きなことだなと思っていて。2人に母親と話す前に、『見届けてくれないかな』って言うんです。それは富永自身が抱えている問題と、ちゃんと自分が対等に向き合うためにはということで、御上が選んだのだと思います。教師としての歩み寄りと同時に、母親と孝としての歩み寄りを、御上は逃げずに向き合おうとしている。これが御上なりの向き合い方なのかなと僕の中でもすごく腑(ふ)に落ちました。第6話(の兄についての告白)を通して少しずつ御上は人間味があふれてきて、第9話は大きな波の一つなのかなととらえて演じさせていただきました」
物語のもう一つの軸となっている冴島(常盤貴子さん)の問題に絡んでいる生徒、神崎を演じる奥平大兼さんについては、「本番でしっかりと温度感を伝えてきてくれる人。それによって、こちらも呼応してお芝居が変わっていくので、本当に一緒にやっていて楽しい役者さんの一人です。奥平君はきっとこれからもいろんな監督、プロデューサーに呼ばれ、いろんな現場を踏んで大きくなっていくのだろうなというのが、今からでも見てとれます」と絶賛する。
「たくさん生徒がいる中で、一人だけ別軸を任されている生徒なので、プレッシャーも大きかったりもするだろうけど、それを表立って見せないプロ魂がある。でも、しゃべると本当に年齢相応の可愛らしい部分もあったり。お芝居に対してすごく真摯(しんし)なので、毎シーン毎シーン、ここってどうやったらいいんですかねってちゃんと口に出して言える、その真っすぐな向き合い方が一貫しています。そこが本当に素晴らしいなと思っていて。僕が(奥平さんと同じ)21歳のときって、分からないことを恥ずかしいことと捉えていて、周りに言えずに自分の中で秘めながら頑張って何とか乗り切ろうとしていたところがあったので、こういうことができるのは本当にすてきなことだなと、自分も見習わなきゃなと思っています」
神崎も含めて、生徒たちに向けて、「飯田さんも最初におっしゃっていた、この作品を踏み台にして、それぞれの部門、作品に向けて羽ばたいていってほしいということと、ここで得た知識や経験、悔しい気持ちや、まだこうできたなという思いがあるなら、それを全部生かして次の作品につなげてほしいと思うし、『御上先生』を超えるような自己ベストを更新しようと思いながら、次の作品に進んでいってほしいなと思ってます」とメッセージを送った。
「『御上先生』には“三つの軸”がある」という松坂さん。「御上の教育や学校の軸と、神崎の冴島先生との軸、もう一つが岡田(将生さん)演じる槙野の官僚の軸。この三つの軸が最終的に混ざり合って、第9話、最終話で一つになっていく」といい、「『御上先生』というタイトルでやっていますが、御上と神崎と槙野、3人の主人公がいると思います。最終的に本当の主役は、やはり生徒だということになっていければいいのかなと思っています」と持論を語る。
「ゆとりですがなにか」(2016年)などで共演し、盟友ともいえる岡田さんに対しては「信頼しかないです」と言い切る。「“官僚ブロック”の空気作りは『あとはよろしくね』と岡田に全幅の信頼を置いているので」と笑顔で語る。
槙野はこれまで敵か味方か分からずハラハラさせられたが、第9話のラストで“ヤマトタケル”だということが分かった。
岡田さんのどちら側か分からないときの表情について、「第4話か第5話あたりの槙野の表情を見たときに、『あれ? これ匂わせすぎじゃない?』と(本人に)言ったことがありました。本人は『やっぱりそう思った? 俺もね、ちょっと迷ったんだよね』といいつつ、『でも、大丈夫。本当は仲間なんじゃないかって思わせておいて次の話では、やっぱ敵かみたいになっていると思うから』と。岡田なりの、引き算というか逆算がちゃんとあったと思うので。岡田と一緒のシーンでは撮影の合間で雑談しながら、そういったトークは繰り広げていました」と明かした。
回を重なるごとに面白さを増してきた「御上先生」。同じ世界線での続編も期待されるが……。
「シーズン2を仮に作るとしたら、同じ世界線の御上じゃない人が主人公でやった方がいいと思います。今回、御上は文科省と学校でのことで問題提起をしましたけど、今度は同じ世界線の例えば、神崎が大学生になって問題提起をするのか。違う登場人物が同じ御上先生の世界線で何か、違う現場の問題提起をする方が僕は面白いんじゃないかなと思います」
最後に、最終回について「僕が言っていた“三つの軸”が一つになるような回になります。三つの軸が一つになることによって最終的にどこに向かってどういう終着点を迎えるのか、ぜひ皆さんで見届けてほしいと思います。なぜこの御上先生のクラスが29人なのかというのも踏まえて、“考えて”いただけたらなと思っています」とメッセージを送った。
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