小日向文世:10年ぶりの朝ドラ出演 「ばけばけ」でヒロインの祖父役 ちょんまげ姿の明治の“ラストサムライ”に

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で松野勘右衛門を演じる小日向文世さん
1 / 1
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で松野勘右衛門を演じる小日向文世さん

 俳優の小日向文世さんが、高石あかりさん主演の2025年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」に出演することが2月26日、明らかになった。小日向さんは、ヒロイン・トキ(高石さん)の祖父、松野勘右衛門を演じる。小日向さんが朝ドラに出演するのは2015年度前期の「まれ」以来、10年ぶり。

あなたにオススメ

 小日向さん演じる松野勘右衛門は、幕末をたくましく生き抜いた生粋の武士。明治となり武士の時代は終わった……はずだが、いざという時に異国からこの国を守るのは自分だと信じ、髷(まげ)を結い、剣の稽古を続ける“ラストサムライ”。剣ではいかなる相手にも決して負けないという自負があるが、孫であるトキにはめっぽう弱い……というキャラクターだ。

 小日向さんは「10年ぶりに朝ドラに参加出来ることをうれしく思っています。衣装合わせの時に丁髷(ちょんまげ)のかつらをかぶり、朝ドラで? っておかしくなりました。年号が明治に変わっても武士の魂を忘れず髷を結い続け、主人公トキの祖父としてトキを可愛がり、幸せを願う松野勘右衛門という役に改めて愛着を感じています。『ばけばけ』の撮影が今からとても楽しみです」と語っている。

 制作統括の橋爪國臣さんは「勘右衛門はただ厳しいだけではなく、心のなかに熱い思いと、そして、どこか可愛らしいところも併せ持っている人物です。先日、小日向さんと衣装合わせをした時に、着物に髷姿で木刀を楽しそうに振る姿を見て、間違いない! と思いました。どんなに周りが変わっても、武士の魂とプライドを持ち続ける勘右衛門が、明治の世の中を生きていく姿を早く見たくてたまりません」とコメントしている。

 「ばけばけ」は、外国人の夫と共に「怪談」を愛し、西洋化が進む明治の日本で埋もれてきた「名もなき人々」に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語。脚本は、NHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」やWOWOWの「撮休シリーズ」などをてがけたふじきみつ彦さんが担当する。

テレビ 最新記事