元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんの初のフォトエッセー「透明を満たす」(講談社)が、1月29日に発売された。フジテレビ退社後、フリーランスとして新たなスタートを切った渡邊さんの思いが詰め込まれた一冊。5万字を超える書き下ろしの長編エッセーと、新境地を感じさせるフォトパートで構成される。昨年10月に社会復帰し、最初に届いた仕事のオファーが本書だった。当然「この本が第一歩」という位置づけで、「まずはここからだなと思っています」と力を込める渡邊さんが“今後”について語った。
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渡邊さんは2020年にフジテレビに入社。「めざましテレビ」「もしもツアーズ」などを担当していたが、2023年6月に体調を崩してから担当番組を降板して療養しており、2024年8月末をもって同局を退社していた。
現在、ウェブサイトでのエッセー執筆やモデル業、これまでの経験や知識を生かしたバレーボール関連のMC業など、アナウンサーという肩書きを離れて多様な働き方を実践している。
「透明を満たす」には撮り下ろし写真が収録されているが、モデルとして撮られる仕事について「すごく楽しいです」と前向きに捉えている。
「これまで知らなかった自分に出会えている感覚で、やればやるほど、どんな表情が必要なのか、経験すればするほど、見せ方について学ぶことがたくさんあって。どんどん自分がアップデートされていく感覚です」
ファッションに加えて、美容関連の仕事についても「積極的にやっていきたいと思っています」と笑顔を見せる。
「元々はファッションや美容にそんなに興味がなくて、最低限の身なりがちゃんとしていればいいやって感じだったのですが。最近はすごくこだわりだしてきて。これまではおとなしめだったのが、スタイリストさんに取材して服を買ってみたり 破れているデニムとか、服の一部が切れているデザインのものとか、ファッションの幅が広がってきていて、肌を見せたりとか、柄と柄を合わせたり、いまは楽しく学んでいるところです」
「透明を満たす」の中には、バレーボールとの関わりについての話がたびたび登場する。またテレビアニメも人気を博した堀越耕平さんの人気マンガ「僕のヒーローアカデミア」の“あるセリフ”について言及する箇所もあるなど、実は少年マンガ・アニメ好きの一面も持つ渡邊さんの“素顔”に、少なからず触れられる一冊にもなっている。
「少年マンガは、学生の頃に『ジャンプ』や『マガジン』を初めてちゃんと読んで、自分にピッタリだと思って毎週買うようになりました。家には少女マンガもあったのですが、逆にハマらなかった。恋愛のいざこざよりも、己の正義をかけて戦っているような話、努力、友情、勝利とか、そういうのが好き。あとは知識欲が強いので、学びがある系も。じっくり一文字一文字を目で追って、いいなと思ったらメモするクセがあります」
そんな渡邊さんが最近ハマっているのが お菓子の「しゃりもにグミ」(ブルボン)。子供のときにできなかった“大人買い”をして、幸せを噛み締めているとか。
「グミってこれまであまり食べてこなかったのですが、とある1種類に激ハマりしまして。スーパーに行って、両手に抱えきれないほど棚からとってレジに持っていく時点ですでに幸せ。そして、それを夜な夜な食べているときは幸福感に満たされています」
社会復帰してから約4カ月が経過した。“今後”については「目標というものはまだ明確に見えていないのですが、人生という大きな括りで言えば、自分が納得して選択した道を進んでいきたい」との思いを抱いている。
「今までは長期的な安定を求めて生きてきたのですが、そうではなく、自分の心が沸き立つような、そういう体験を大事にしたいなと。仕事面では『これ楽しそう』と感じたら、最初から『自分はできない』と決めないで、どんどんチャレンジしようと思っていますし、その中で『ここをもっと深掘りしていこう』と思えるものと出会えると思っています。1年前の自分がいまこうなっていると想像していなかったので、たぶん1年後の自分もきっと想像できないどこかにたどりついているはず。だから方向性をビシッと決めず、とりあえず船を出していこうかなと思っています」
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