歌手で俳優の真由子さんが、12月26日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」（テレビ朝日系）に出演。今年七回忌を迎えた父、津川雅彦さんと母、朝丘雪路さんの思い出を語った。

あなたにオススメ

非合法なのに幕府はなぜ黙認　「べらぼう」蔦重の時代の風俗ビジネス

　母が亡くなった時、父が体調を少し崩した。その時にまだ結婚を許してもらっていなかった今の夫が「もう一度俺、チャンスをもらって、（結婚を認めてほしいと）言いに行っていいかな」と聞いてきた。真由子さん自身も父に花嫁姿を見せたいと思っていたので、いい機会だと思ったという。

　夫はそれまで、父に会って5秒くらいで鼻っ柱をへし折られて「帰れ」と言われていた。それが3回繰り返され、「俺、もう無理かも」と言っていた。4度目の時、一緒にご飯を食べに行き、「真由子さんをどんなことがあっても俺は一生幸せにしたいです 」と父に言ったところ、父はしばらく黙っていたが、ポロポロと涙を流して「真由子をよろしく頼む」と言い、握手をした。

　父が文句も言わずに承諾したので驚いたが、夫も4回目だから大泣きで、「ありがとうございます。必ず幸せにします 」と宣言した。父は体調を崩して、一人っ子の私にずっとそばにいてあげられないと思ったのか、こんな男でもしょうがないから託すかと思ったのか……。

　付き合ってから結婚を認められるまで26年ほどかかった。交際して29年目。新婚を味わえないまま老夫婦みたいな感じになったという。