ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
和月伸宏さんの人気マンガが原作の新作テレビアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の第2期「京都動乱」が、10月からフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」ほかで放送されている。舞台を東京から京都へ移し、緋村剣心の新たな出会い、志々雄一派との熾烈な戦いが描かれる「京都編」は原作でも屈指の人気エピソード。第1期に続き、緋村剣心を演じる斉藤壮馬さん、第2期の新キャラクターで剣心と京都への旅を共にする巻町操役の山根綺さんに、収録の裏側、演技のこだわりを聞いた。
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斉藤さん 長年愛され続けている作品なので、特に収録序盤は、緋村剣心の声優として「この作品を背負わなければいけない」と勝手に思い詰めてしまっていたんですけど、第1期の24話分を終えて振り返ってみると、それは僕が思っていただけで、みんなで同じものを背負って「一緒に歩いていけばいいんだ」という気付きを与えてくれたというか。だから、すごく声優として、人として、学びのある第1期だったなと思っています。
山根さん 子供の頃や学生の頃に「るろ剣」の原作を読んでいて、その後、実写映画も全部見ていたので、私自身、すごく好きな作品です。キャラクターの話になりますが、子供の頃は(四乃森)蒼紫が好きだったんです。小学校6年生ぐらいの女の子って、「やっぱり四乃森蒼紫だよね」みたいなことを言いたいんですよ(笑)。多くを語らないミステリアスさがあって、強くて格好いい蒼紫が好きだったんですけど、「るろ剣」にお仕事として関わらせていただいてから、好きなのは剣心なんですよね。剣心は、やっぱり温かくて優しくて、「なんていい男なんだ!」と感じる瞬間がたくさんあります。
斉藤さん 率直に言って、物語の盛り上がりがすさまじいなと。「るろ剣」の物語の中でも、一つのクライマックスであるエピソードだなと感じました。アニメーション的には、第2期は一気に登場キャラクターも増えて、より多彩なバトルシーン、人間ドラマが描かれていくので、やはり見応えがある。今回収録にあたって、原作を読み返したのですが、ものすごくテンポがいいんですよね。長期戦だったよなと思っていたエピソードも、意外と話数としてはコンパクトにまとまっていて、マンガとしてのメリハリがすごくあるので、非常にワクワクするエピソードだなと思っております。
山根さん 子供の頃に読んだ時、印象に残っていたのはバトルシーンだったんです。ただ、操役に決まって改めて読み直してみると、人と人とのつながりや、関係性、心の揺れ動きがすごく鮮やかに表現されていることに気づいて。操自身も、剣心やいろいろな人と出会って、これまで経験したことのないような大きな壁にぶつかっていくので、一つ一つ大切に演じたいなと思いました。
山根さん 実写映画を見た時、一番好きだと思った人物が、土屋太鳳さんが演じられていた操だったんです。すごく凛々しくて、まさに女性が憧れる女性だなと。その芯の強さ、格好よさが、操の無邪気な中にもしっかりと現れていたのがとても印象に残っていました。今回、操役のオーディションが来た時も「私もこの子を演じたい!」と強く思ったので、合格をいただけて本当にうれしかったです。今、新しい物語として、令和の時代に操を演じるとしたらこうしたいなと思ったものを、日々収録で出しています。
山根さん 最初の収録では、年齢感を薫さんよりも下、弥彦くんよりも上、というのを明確に分かるようにしたいとディレクションをいただいて、そこを掴むのがかなり難しかったです。彼女はすごくひたむきで真っすぐで、周りの人を明るくできるようなエネルギーがある子なので、最近はシリアスなシーンでも、重たくなりすぎないというか、周りの空気に引っ張られすぎないようにしています。操は、希望に向かっていつでも前向きに考えることができる子だと思うので、これからもそこを忘れないようにして演じようと思っています。
斉藤さん 操は、非常に活発で明るく元気なキャラクターで、第1期までの物語にはいそうでいなかったというか、絶妙なポジションのキャラクターだなと思います。第2期では、剣心がみんなを助けるため、「これから独りで生きていく」という決意を胸に薫たちと別れて京都へ向かうことになるので、ともすると暗めの雰囲気になりがちなところを、操が出てきてくれたことによってポジティブな流れが生まれていく。それがすごくすてきだなと。掛け合いをしていても、最初は思い詰めていた剣心が、めげずにぶつかってくる操によって徐々に普通のフラットな状態に戻してもらっていくというか。
斉藤さん 操は、狙っているわけではないんですけど、絶妙に剣心のお人よしな部分を引き出しているというか。第2期は演出上、コミカルなシーンがよりくっきり描かれるようになっているんですけど、操がことあるごとに怒りの怪鳥(けちょう)蹴りとか、いろいろな技を繰り出すことによって、剣心もいろいろコミカルな表情を見せていて、実際に掛け合いをしていても、すごく気持ちがいいなと思います。
山根さん 操って、常に声が大きいというか、あまり距離感や場所を気にしない子だと思っていて。序盤の剣心と旅をしているところはほぼ自分語りということもあって、どれくらい離れているか、どれくらい近いかというのはほぼ意識せずに演じていたのですが、斉藤さんがそこに絶妙にオチをつけてくれたり、緩急を出して拾ってくださったんです。操自身も、剣心との心の距離が縮まるにつれて、声のボリュームも音の幅も変わっていっているような気がして、すごくいい影響をいただいたなと思っています。
インタビュー(2)に続く
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