超電磁マシーン ボルテスV:“アニメソングの女王”堀江美都子 赤ホットパンツで「ボルテスVの歌」熱唱! フィリピン実写版ジャパンプレミア

映画「ボルテスV レガシー」のジャパンプレミアに登場した堀江美都子(C)TOEI Co. Ltd,Telesuccess All Rights Reserved
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映画「ボルテスV レガシー」のジャパンプレミアに登場した堀江美都子(C)TOEI Co. Ltd,Telesuccess All Rights Reserved

 1970年代を中心に人気を集めたロボットアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」をフィリピンで実写化した映画「ボルテスV レガシー」のジャパンプレミアが9月29日、丸の内TOEI(東京都中央区)で開催され、アニメのオープニング主題歌「ボルテスVの歌」を担当した“アニメソングの女王”堀江美都子さんが登場した。堀江さんは、赤いジャケットに赤いホットパンツ、大きく「V」の文字があしらわれたブーツと、「ボルテスV」のために作ったという特別な衣装で登場し、「ボルテスVの歌」を生歌唱した。ファンから割れんばかりの拍手が上がり、堀江さんは「皆さんと一緒に一体感を持って歌えることは幸せだなと思いました。最高でした!」と語った。

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 「ボルテスV レガシー」は、フィリピン版映画「Voltes V Legacy」には含まれないシーンを追加し、再編集した“超電磁編集版”で、ジャパンプレミアで世界初披露された。10月18日に公開される。

 イベントでは、「ボルテスV レガシー」の新情報も発表され、堀江さんが日本語吹き替え版で、主人公のスティーヴ・アームストロングの母で、ボルテスV開発者の1人のマリアンヌ・アームストロングを演じることが分かった。三上哲さんがフロスガー(ネッド・アームストロング)、 山中誠也さんがリチャード・スミス、 相樂真太郎さんがオスカー・ロビンソンをそれぞれ演じ、プリンス・ザルドス役の諏訪部順一さんがボアザン帝国の皇帝であるザンボジルも一人二役で演じることも発表された。

 トークセッションには、白倉伸一郎エグゼクティブ・プロデューサーも登壇し、「1977年当時のボルテスVファン、そして堀江美都子さんファンとして登壇しています」と冗談交じりにあいさつすると、会場から笑いが上がった。堀江さんは本編について、「自分の吹き替えの演技が気になってしまいますが……(笑)。すごいリスペクトされていて、いいところがしっかりまとまっていて素晴らしいです。フィリピンの歌手の方に歌っていただいた主題歌『ボルテスVの歌』もすごく研究してくださったみたいで、日本語もお上手ですし歌い方も研究して歌ってくださったみたいで、うれしいです」と語った。

 白倉プロデューサーは、フィリピンで映像化された経緯について「僕もよく分からないんですよね」と驚きのコメント。「フィリピンで大人気とは聞いていたのですが、実写版で放送されると聞いた時は嘘だと思いました。その後、フィリピンからパイロット映像が届いた時は、ほぼほぼ完成作に近いようなすごいものが来て、『バカなの!?』と(笑)。CGからデザインまで本気中の本気すぎて驚きました」と明かした。堀江さんも「戦闘シーンやCGがすごいですよね。ロボットの大きさやガシーンガシーンという感じが再現されていてすごかったです」と感嘆。白倉プロデューサーからは「コロナで撮影が中断していた期間でCGチームがネチネチ修正し続けてあのクオリティーになったと聞いています」と制作秘話が明かされた。

 アニメ「ボルテスV」関連でフィリピンに複数回訪問しているという堀江さんに“国賓扱い”であるという噂の真偽を聞くと、「国賓というほどではありませんが……。ある程度のVIP待遇で、空港はオールフリーパスでした。空港から車で出ると、白バイが先導してくれたりして……私は車に乗りながら『すみません』という気持ちでした」と現地の熱狂ぶりを語った。堀江さんが「ボルテスVの歌」を歌った当初は女性歌手のアニメソングはほとんどなかったといい、オファーされた当時の心境について「ロボットアニメを歌いたくてしょうがなかったんです。お年頃だったので、格好いいなあと憧れていて。歌えて本当にうれしかったです」と振り返った。唯一、原作アニメと実写版の両方に関わることになり、「(『ボルテスVの歌』は)私が歌い続ける限り歌う曲なんだと、覚悟を決めました。一生一緒にいる、という思いです」と思いを込めた。

 実写版は、フィリピンの地上波テレビ局・GMAネットワークが製作。映画と全90話のテレビシリーズが制作された。テレビシリーズは2023年に全話がフィリピンで放送された。全90話のテレビシリーズを全20話に再編集した“超電磁リスペクトTV版”が、TOKYO MXで11月12日から毎週火曜午後8時に放送される。

 「超電磁マシーン ボルテスV」は、1977~78年に日本で放送された伝説のロボットアニメ。主人公・健一ら剛三兄弟、峰一平、岡めぐみの5人が、合体ロボット・超電磁マシーン ボルテスVに搭乗し、地球に飛来したプリンス・ハイネル率いるボアザン星の侵略軍と戦う姿が描かれた。親子の離別、主人公を巡る衝撃的な展開、異母兄弟との対決、圧政への抵抗と革命などが描かれ、ドラマ性の高さが海外でも高く評価された。フィリピンでも話題となり、堀江さんが歌った「ボルテスVの歌」も人気を集めた。

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