ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんの人気マンガが原作のアニメ「呪術廻戦」の第2期の「懐玉・玉折」「渋谷事変」の公式ガイドブック「TVアニメ『呪術廻戦』 懐玉・玉折/渋谷事変 公式ガイドブック」(集英社)が10月4日に発売されることを記念し、収録インタビューの一部が公開された。
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御所園翔太監督と瀬下恵介プロデューサーの対談では、制作の裏側が語られている。
御所園監督は「『懐玉・玉折』は、『夏油が闇に落ちていく理由とその行動を、どう解釈してアニメに落とし込むか』という、自分なりの主題があったんです。なので、その主題をひたすら考えて作っていきました。結果、夏油が非術師を殺し、呪術師だけの世界を創ろうという行動は、夏油の一存だけで起こしたことではなくて、呪術界がずっと溜め込んできたストレスの山の上に、夏油自身のストレスが積み重なっていき、今回ついに決壊して行動するまでに至った、という解釈に行き着きました。この解釈を1本の軸にしつつ作ったのが今回の『懐玉・玉折』です。あとは言い方が難しいのですが、五条と夏油の『青春アイドルムービー』として作っている面もありますね。2人共格好よくて魅力的ということも重視した方がいいなって」と明かしている。
御所園監督は「『期待をいい意味で裏切る』ということが『呪術廻戦』の魅力の一つ」と感じているといい、「『懐玉・玉折』で言うと、五条と夏油の明るく楽しい青春ムービーから一転して、理子が死んで五条と夏油が仲たがいしてしまう。そこが物語として一番の『裏切り』ですよね。なので、その大きな『裏切り』にたどり着くまでは、『明るく楽しい青春ムービー』という真逆なものに振り切って、感情の落差を出そうと意識しました」と話している。
瀬下プロデューサーは、「懐玉・玉折」では、「五条と夏油を格好よく」を意識していたといい、「キャラクターを魅せるためには作画も大事ですが、画面の色や明暗も大切です。なので、画面全体のビジュアルを魅力的に保つことを意識しました」と語っている。ビジュアルについては「御所園さんのイメージを僕が理解して、そのイメージを現場スタッフに浸透させるために、PV第1弾を制作する段階でいろいろとすり合わせをしました。やはり映像を作るのが、一番イメージを共有しやすいので。かなり時間を取ってちゃんとやりましたよね」と話している。
虎杖悠仁役の榎木淳弥さん、伏黒恵役の内田雄馬さん、釘崎野薔薇役の瀬戸麻沙美さんの“1年ズ”キャストが「渋谷事変」を語る鼎談では、第1期と第2期のキャラクターの変化について語っている。
榎木さんは「虎杖は1期の最初の頃はまだ学生気分というか、周りの誰か知り合いが亡くなるという経験があまりなかったのですが、でも途中で順平が殺されて、呪霊たちにいいようにやられてしまったことで虎杖なりの戦っていく覚悟みたいなのものがより固く決まったんだと思います。それを経ての今回の『渋谷事変』なので、2期は呪術師として生きていく覚悟を持って臨んだというところが変わったところだと思います」と話している。
瀬戸さんは「1期の野薔薇は最初、呪術師というのは東京に出てくるための手段だったのかなって。彼女自身、呪術師としての野望よりも『東京に出たい』という気持ちの方が強かったと思います。2期では『どうして田舎が嫌だったのか』という部分がすごく深堀りされたと思うんですけど……東京に出てきて、呪術師になって、虎杖や伏黒と出会って。最初は『なんだ、こいつらは』と思っていたのが、多分一緒に戦っていったり、いろいろな状況を通して“仲間”という意識が強くなっていったのかな?と思います」と語っている。
内田さんは「伏黒は、最初から大事な時に自分の意思がちゃんと前に出てくる人というか。五条に対して『虎杖を助けてくださいよ』って言った時もそうだし、そういう部分はずっと変わらずにあるんですけど……自分の優先度がすごく低い人なんですよね。自分が守られなくても『その方がいい』と思えばそうするっていう人で。2期でも自身を顧みず魔虚羅を使いましたし、彼にとってはあれが最善策だったと思うんですけど。ただ一つ変わったところは、1期で『死んで勝つと死んでも勝つは違う』と思えたのが、やっぱり結構でかいなと思っています。死ねば終わりになるという話ではなく、『そうした方がいい』って強い意思で選べるようになったのかなって。ただ『渋谷事変』では本当にずっと考え続けている感じもあったので、そういう意味では何か成長や変わっていったというより、『1期よりもさらに考えてるな』という感じがありました」と話している。
公式ガイドブックはB5判、204ページで、価格は1980円。
「呪術廻戦」は2018年から「週刊少年ジャンプ」で連載中。強力な“呪物”の封印が解かれたことで、高校生の虎杖悠仁が呪いを巡る戦いの世界に身を投じることになる……というストーリー。原作は、9月30日発売の同誌44号で最終回を迎え、約6年半の連載に幕を下ろすことも発表されている。コミックスの電子版を含むシリーズ累計発行部数は9000万部以上。
テレビアニメ第1期が2020年10月~2021年3月、第2期が2023年7~12月に放送された。第1期の前日譚(たん)となる劇場版「劇場版 呪術廻戦 0」が2021年12月に公開され、国内興行収入が約137億5000万円、全世界興行収入が約265億円を記録するなど大ヒットした。第2期の続編となる「死滅回游」が制作されることも話題になっている。第2期の「懐玉・玉折」の総集編が制作され、2025年に劇場公開される。
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