はたらく細胞!!
01「たんこぶ」
12月13日(金)放送分
電子コミックサービス「LINEマンガ」のレーベル「ジーンLINE」で連載された島順太さんのマンガが原作のテレビアニメ「村井の恋」が、10月6日からTOKYO MXほかで放送される、乙女ゲームの推しキャラクターに本気で恋をする教師・田中彩乃と、その教師に恋をして猪突(ちょとつ)猛進に感情をぶつける男子高校生・村井の恋愛模様を描いたラブコメディー。ハイスピードなギャグが魅力の作品で、高梨謙吾さんが村井、日笠陽子さんが田中をそれぞれ演じる。日笠さんに、とにかくせりふ量が多かったという収録について聞いた。
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日笠さんが演じる田中はよくしゃべる。表情もコロコロ変わる。テンポがとにかく速いアニメだが、どのように田中を演じようとしたのだろうか?
「テンポの速いギャグアニメは考える暇がないくらい、ポンポンと進んでいくので、ちょっとでも迷ったり、考えたりしたら、全部崩れていくんです。常にファーストテーク!という感覚で演じていました。掛け合った時のファーストインプレッションでやった方がいい作品、じっくりと詰めていく作品があって、『村井』はファーストインプレッションが大事になる作品だと私は感じていました。だから、テストから全力でした。かぶってはいけないけど、かぶっていいくらいの気持ちで、田中と気持ちを重ねていきました」
最近は倍速でアニメや映画を見る人もいるようだが、「村井の恋」は倍速では見られないはず。あまりにもテンポが速い。
「私たちが倍速でしゃべっていますからね(笑い)。テンポに慣れるまで時間がかかりましたし、役者として試されているような感覚がありました。田中の脳内のキャラクターも演じていて、声を全部変えています。考え抜いたわけではなく、台本を読んだファーストインプレッションで自分の脳内で鳴ったキャラをそのまま貫きました。『ちょっとふざけすぎかな?』『やりすぎ』と言われる覚悟で現場に持っていきましたが、意外とそうならず、『もっと武士にして』などとブラッシュアップしていく作業はありましたが、基本はOKだったんです。手を抜いているわけではないのですが、怒られるのでは?とドキドキしていたんですけどね。やっぱり試されているように感じていました」
引き出しが多い日笠さんだからできることなのだろう。「私が今あるギャグの引き出しを全部開けちゃったかもしれません。インプットをまたしないといけないですね」と笑顔で語る。
収録はハードだったようで「死ぬほど疲れます(笑い)」と明かす。
「収録はテスト、本番があって、その前に3倍くらい練習しているのですが、せりふ量が多かったり、テンポが速かったりすればするほど、自主練の時間は長くなります。夜な夜な練習していました。収録では、お芝居ができる状態にしていて、ディレクションの中でもっと上を目指していくことになります。今回は大変でした。大変すぎて、もう笑えてきました。役者ってドMなんだなと思います。『大変!』と言いながら、笑っていて、燃えているんです」
村井を演じる高梨さんとのコンビネーションも重要になる。
「高梨君とメインでがっつり共演するのは初めてでした。実は、村井と田中は合わせぜりふも多く、アドリブもあります。事前にあまり相談しなくても、テストでやってみて、一瞬でアドリブ入れたり、私のアドリブに対して高梨君がすぐに反応したり……とお互いをよく見る役者同士だったので、自然に息が合いました。私が左側、高梨君が右側のマイクだったことが多かったのですが、私は右半身をすごく意識していたし、高梨君は左半身に意識を向けていることが分かって、磁石みたいにピタッとくっついているような感覚がありました。村井は、高梨君以外、考えられません」
熱い収録になったようで「第1話の収録の時、プロデューサーと原作の先生があいさつしてくださり、『この作品はすごく大きな声を出してください』と言われたんです。村井が大きい声を出したら、田中はそれに負けてはいけないってことですよ。村井に負けないように、より大きな声で向き合わないといけない。戦うように収録に臨みました(笑い)」とも話す。
日笠さんは、放送に向けて「前半はギャグですが、シリアス展開もあります。いい意味で期待を斜め上に裏切る作品ですが、後半はさらに斜め上をいきます。実はフラグがちりばめられていて、最後はみんなが求めているものが見られる……かも! 気は抜けない作品なので、心して見てください。良い笑い疲れ、良い疲労感を感じていただけるとうれしいです」と呼びかける。一体、何が待っているのか!? 日笠さんらの熱演、先の読めない展開などに圧倒されるはずだ。
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