鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎:R15+指定「真生版」が10月4日公開 制作陣が当初想定していた恐怖の物語 “妖しい美しさ”が増して

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」のポスタービジュアル(C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
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「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」のポスタービジュアル(C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

 故・水木しげるさんのマンガが原作のテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期の劇場版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の327カットをリテークし、再ダビングした“真生版”が、10月4日に劇場公開されることが分かった。真生版は、「制作陣が当初想定していた恐怖の物語」となるといい、リテークカットの中には、絵コンテで当初想定されていた恐怖演出を復活させたカットも含まれている。「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」はPG12(12歳未満の観覧には、親または保護者の助言・指導が必要)指定だったが、真生版はR15+(15歳未満は観覧禁止)指定となる。

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 リテークされたカットを中心に構成された予告映像もYouTubeで公開された。鬼太郎の父と水木の出会いや杯を交わす二人、二人に狂骨が襲いかかるシーンなどが描かれ、血しぶきと恐ろしさが増したR15+版となっている。「今、再び語られる、鬼太郎の父達の物語」というコピーが添えられた真生版のポスタービジュアルも公開された。

 鬼太郎の父を演じた声優の関俊彦さんは「『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が《再》上映? 一体どういうこと?と思っていたら、なんと『真生版』というタイトルで、再びのお披露目を行うということでした。これが、いつだったか耳に入ってきたレーティングを変えた別バージョンということでしたか! しかも《制作陣が当初想定していた恐怖の物語》なんて言われたら、これはもう見るしかありません。新たなリテークの部分も驚くほどの数ではないですか。これまで、この映画はイベントや商品展開などいろいろなコラボレーションによって、形を変えて劇場映画の枠を飛び出して来ました。今回は、堂々と作品本編で、改めて、この映画の魅力を皆さんに問いかけることになりました。『鬼太郎誕生』のファンの方も、実はまだ見ていなかったという方も、どうぞこの機会をお見逃しなく!」とコメントを寄せている。

 水木役の木内秀信さんは「当初、本作の大人向けに振り切ったものを作りたい、と監督から聞いたことがありましたが、まさかそのバージョンが見られる日が来ると思っていませんでした、しかも劇場で! PG12として公開された本作ですが、制作陣がどのように想定していたのかが明らかになるということで、僕自身も楽しみでなりません。昨年の映画公開からさまざまなイベントが目白押しで、依然として皆様に愛されていることを大変うれしく思っております。特別編『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』劇場でお待ちしております!」と話している。

 古賀豪監督は「あれはちょうど1年前、鬼太郎を大人向けのホラー映画にする、という新たな挑戦に取り組む中、どこまで表現が許されるのか、我々スタッフも苦悩苦闘しながら、突き抜ける思いではみ出した半歩を、少しだけ退いたのがPG12版です。大変幸せなことに本作は多くのお客様から応援をいただき、今回“真生版”として、本来作りたかった姿として、劇場公開することとなりました。R15+区分ということでご心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、お約束します、“鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版”はレーティングに関わる部分はもちろんなのですが、むしろ映像自体のブラッシュアップに力を入れています。“恐ろしさ”というより、“妖しい美しさ”が増していることでより深く物語に陶酔し、感動していただけることでしょう。ぜひ!劇場でご覧ください」と語っている。

 「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、水木さんの生誕100周年を記念して公開された。「ゲゲゲの鬼太郎」の劇場版が公開されるのは、テレビアニメ第5期の劇場版として2008年12月に公開された「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」以来、約15年ぶり。鬼太郎の父(かつての目玉おやじ)と水木が主人公で、“鬼太郎の父たちの物語”が初めて語られた。2023年11月に公開され、興行収入が約27億9000万円、観客動員数が約195万人を記録するなどヒットした。「第47回日本アカデミー賞」の優秀アニメーション作品賞に選ばれたことも話題になった。

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」予告篇

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