天使のたまご:押井守監督の“伝説のOVA” 4KリマスターでDolby Atmos化 音響面もアップグレード

「天使のたまご」の一場面(c)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ
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「天使のたまご」の一場面(c)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ

 1985年に発表された押井守監督の“伝説のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)”「天使のたまご」の4Kリマスター版が制作されることを受けて、音響面でのさらなるアップグレードを目指し、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)にリマスターされることが分かった。ソニーPCLの協力によって、立体音響制作技術と音源分離技術を活用することで、オリジナルモノラル音源をせりふ、効果音、BGMに分離した後、リミックスする。

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 4Kリマスター版は、同作が40周年を迎える2025年に向けて制作されることになった。押井監督による監修の基、35ミリのフィルム原版をスキャニングし、最新技術で4Kリマスター化する。

 「天使のたまご」は、押井監督の初めてのオリジナル作品で、天野喜孝さんが原案、アートディレクションを担当したOVA。限りなくモノトーンに近い色彩、ごくわずかのせりふ、異例の長回し、約400カットという通常のアニメ約3分の1という少ないカット数といった禁欲的なスタイルで制作された。1985年にOVAとして発売され、発売記念として期間限定で劇場でも上映された。

 ◇スタッフ(敬称略)

 製作:徳間康快▽企画:山下辰巳、尾形英夫▽原案:押井守、天野喜孝(アニメージュ文庫「天使のたまご」より)▽プロデューサー:三浦光紀、和田豊、小林正夫、長谷川洋▽監督・脚本:押井守▽アートディレクション:天野喜孝▽美術監督・レイアウト監修:小林七郎▽作画監督:名倉靖博▽作曲:菅野由弘▽音楽監督:菅野由弘▽音響監督:斯波重治▽撮影監督:杉村重郎▽編集:森田清次

 ◇キャスト(敬称略)

 少年:根津甚八▽少女:兵藤まこ

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