ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「柱稽古編」。同作で、鬼殺隊の最強の剣士・柱の一人、岩柱の悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)を演じるのが、人気声優の杉田智和さんだ。第7話では、悲鳴嶼の悲痛な過去が描かれた。杉田さんに収録の裏側を聞いた。
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悲鳴嶼は、人を憐(あわ)れむ気持ちが強く、念仏を唱え涙するキャラクターだ。ただ、何があっても動じない不動のイメージもある。涙を流しながらも不動であるということを杉田さんは、どう捉えているのだろうか。
「気持ちの向いている先が今どこにあるのか、どこに向かおうとしているのか。涙によって感情をリセットする人もいますが、そうなると、悲鳴嶼さんが常に涙を流している理由ってなんだろうなと。慈悲もあると思いますし、ちゃんと意味はあるんだなと。それはしっかりキャラクターの芝居に込めています」
第7話では、悲鳴嶼の過去が描かれた。悲鳴嶼は昔、寺で身寄りのない子供たちを育てていたが、寺を鬼が襲い、次々と子供たちが殺された。唯一悲鳴嶼の言うことを聞いてくれた沙代という少女を守るため、朝まで必死に鬼を殴り続けたが、沙代は駆け付けた大人に「あの人は化け物」「みんな殺した」と告げる。悲鳴嶼は殺人の罪で投獄され、それから疑り深い性格になってしまった。
悲鳴嶼が鬼を殴るシーンについて、杉田さんは「悲鳴嶼さんが初めて自分の強さを少しずつ自覚する時だった」と語る。収録では試行錯誤を重ねたといい、「可能性を探るという作業でもあったので、こちらでできるものは全て出そうと思いました」と振り返る。
第7話では、疑り深い悲鳴嶼が稽古(けいこ)を終えた炭治郎に「私は君を認める」と話すシーンも印象的だった。杉田さんは、炭治郎を演じる花江夏樹さんとの掛け合いで「花江くんが竈門炭治郎で本当によかった」と感じたという。
「彼からにじみ出る、人を安心させる言葉の力が、自分にも伝わってきました。隊士に安心感を与え、支える立場である悲鳴嶼さんですが、やはり表の優しさの代表は炭治郎であり花江くんだなと強く思いました。それは収録しながらも感じていたので、そのまま悲鳴嶼さんの芝居にも乗っかっているかなと。『彼なら大丈夫だ』という安心感があります」
ついに柱稽古を終えた炭治郎たち。第7話のラストでは、鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)が、鬼殺隊のお館様こと産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)の元を訪れるシーンが描かれた。今後の展開から目が離せない。
「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊へ入隊する……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。
テレビアニメ「竈門炭治郎 立志編」が2019年4~9月に放送され、2020年10月公開の劇場版「無限列車編」の興行収入が国内歴代1位の記録となった。「遊郭編」が2021年12月~2022年2月、「刀鍛冶の里編」が2023年4~6月に放送された。新作テレビアニメ「柱稽古編」が、フジテレビ系で毎週日曜午後11時15分に放送中。
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となる。※鬼舞辻無惨の「辻」は点一つのしんにょうが正しい表記となる。
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