藤本侑里:劇場版「ウマ娘」主演も話題 シンデレラガールが声優を目指したきっかけ

「劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』」に出演する藤本侑里さん
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「劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』」に出演する藤本侑里さん

 ゲームやアニメなどが人気のクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』の初となる劇場版アニメ、「劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』」(山本健監督)が5月24日に公開された。主人公・ジャングルポケットの声優を務めるのが藤本侑里さんだ。アニメ初主演で大役に抜てきされた“シンデレラガール”として注目を集めている藤本さんの素顔に迫る。

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 ◇大学生の時に焦る

 藤本さんはテレビアニメ「プラチナエンド」「RobiHachi」などに出演経験があるものの、レギュラー出演の経験はない。そもそも、なぜ声優を目指したのだろうか? 「長くなるのですが……」と語ってくれた。

 「幼い頃から文章を声に出して読むのが好きで、アニメも好きでした。初めて声優を意識したのは高校生の時でした。声を褒めてもらえたことと、声優の専門学校に進んだ先輩がいらして、憧れていたけど、将来の選択肢としてありなんだ……と少し現実味が生まれたんです」

 ただ、高校時代は声優を目指していたわけではなかったという。

 「声優を目指さずに、大学に進学したのですが、1年生の時に将来の職業について考える講義があって、自分の長所と短所を書き出したんです。会社で働いている自分が想像できなかったし、声優なんじゃない!?となったのですが、無理だよね……と諦めたんです。狭き門ですし、現実を見るべきだ……と自分に言い聞かせ、大学4年間、声優になりたい!と思い続けているようなら、目指そうかな?と思うようになりました。3年生くらいの時、やっぱり諦めないで、ちゃんと調べてみようとしたら、10代の方も活躍している世界ですから、この年では遅いかもしれないと気付いたんです。急に焦り始めて、1カ月後にはスクールの見学に行って、2カ月後にはもう入っていました」

 ◇初めてばかり

 藤本さんは、狭き門を突破して劇場版『ウマ娘』の主演という大役に抜てきされた。アフレコの経験も「ほぼないに等しい」といい、“初めて”の連続だった。

 「初めてのアフレコ、ライブ、ラジオ……といつも『初めてです!』となっています。こんなに貴重な経験をたくさんさせていただき、光栄ですし、感謝しかありません。私を選んでくださった皆様の思いに応えられるように頑張っていきたいです。まだまだできないことばかりですが、できることを増やしていきたいです。レベルアップして、ポッケ(ジャングルポケット)ちゃんをもっともっと魅力的に演じられるようになって、もっともっとたくさんの方にポッケちゃんを好きになっていただきたいです」

 “ウマ娘声優”となり、「夢を全部かなえていただいたような状態」というが、野望もある。

 「これ以上求めると罰が当たりそうですが……。ぱかライブTV(『ウマ娘』の配信番組)でロケに行かれている方がいたのが羨ましい! かなうのであれば、ジャングルポケットのお墓参りができたら本当にうれしいと思ってます」

 「どんな声優になりたい?」と聞いてみると「素晴らしい声優さんがたくさんいらっしゃって、自分には思いつかないお芝居のプランだったりができる方を全員尊敬しています。欲張りですけど、どんな役でもやってみたいという思いがあります。制作の皆さんの期待の上をいくようなお芝居ができて、誰か胸を打つようなお芝居ができて、どんなディレクションにも応えられるようになりたいです」と語る。

 ジャングルポケットのように力強く駆け抜けていくことに期待したい。

 「ウマ娘 プリティーダービー」は、競走馬をモチーフとしたキャラクターが登場する、ゲームを中心としたクロスメディアコンテンツ。テレビアニメ第1期が2018年4~6月、第2期が2021年1~3月、第3期が2023年10~12月に放送された。劇場版は、ウマ娘たちが苛烈なレースを繰り広げる<トゥインクル・シリーズ>でフジキセキの走りに衝撃を受けた主人公・ジャングルポケットが、一生に一度しか走れない栄誉あるクラシック三冠レースに挑み、同世代のライバルたちと戦いを繰り広げる姿を描く。


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